our last days

　重大さを知っていながらもなかなか出来ないのがコミニュケーションである。人間誰しもプライドや建前や、時間をかけて培った自分自身があるもので、それを他人とすり合わせるのは難しい。生きている上でも仕事上でも、フットサルでもそうである。真剣にぶつかり合っているとその人の素の部分が出てくることは多いし、真剣にやっているからこそコミニュケーションは大事だったりする。が、言葉ではどうにもならない、逆に言葉が邪魔になる局面もある。僕らのコミニュケーションは正解のない、形のないやりとりなんだよね。
　僕もこの歳だし、選手以外の役割を与えられるなかでチームメイトの個性を見つめながら、面白いと感じている。攻撃的なやつ、後ろ向きなやつ、繊細なやつ、理解不可能なやつ。困るぐらいに色んな奴がいて、どうすればまとまるんだろうと頭を悩ますものなんだけど、まあ、なんとかなるものである。
　そんな中、
「100回のパス練習より一度の飲み会」
というスローガンを掲げた集団も生まれ、未確認ではありながらも結果を出している。やっぱりなんだかんだでも、人対人、なんだよね。想いを交わすのには100の方法があるんだろうけど、間違いは１つもない。面白いのはプロでも、日本代表でも同じことを言っていること。選手だけでミーティングを行ったことがニュースになるぐらいだから、どのレベルでもコミニュケーションは重要なんだろね。
　と思っていたんだけど、今日テレビであの武田が
「飲み会をすると回らなかったパスが回るようになる」
と言っていて、あれ？どっかの集団みたいだよね？と思ってしまった。信憑性が下がったことは言うまでもない。