チャリティのあり方

 叩かれているね、24時間TV。出演者へのギャラ問題があったり、CMでの収入問題があったり、徳光さんは実は歩いてもゴール出来る距離しか走っていない問題があったり、そもそもなぜ走るんだ、っていう問題もある。「感動」を無理矢理に生み出しながら、同時にその価値をうんと安くしていることは間違いない。僕もこの企画?価値観?はどうかと思うし、みんなで一緒にいい気持ちになろうとしている様子は滑稽を通り越してちょっと気持ちが悪い。

 3.11の時にYAMEED Tシャツを作って上がり分を寄付したけど、あの時に迷ったのが、胸に
「GIZEN OK」
というデザインだったんだよね。偽善でも格好付けでもパフォーマンスでも金が集まれば良いじゃん、と言う意味と
「寄付したから良いことしたつもりになってんなよー」
という意味を込めたデザインにしたかったんだよね。色々考えて
(きっと誰もも買わない・・)
(遊びで寄付は不謹慎)
結局はやめたんだけど、「YAMEED」にしたのは、
「こんな(失礼)団体なのに寄付しちゃっている。プププ」
ということを笑いにしたかったのである。つまり、照れくさかったんだよね・・・。寄付はしたいけど、だからと言って自分を正しいとも格好いいとも思ってるわけじゃないからね!!という、自意識過剰な自分に対しての言い訳だったのである。そのためにYAMEEDの名を利用させてもらったのは申し訳ないけど、2万ぐらいの寄付は出来たんだからいいってことかな。

 というわけで、ドヤ顔で寄付をしたり黄色いTシャツを着たりする人を横目で見ながら、
「寄付はしたいけどアレと同じには見られたくない」
と思っている層って必ずいるのだと思う。24時間テレビの足りない所はまさにそこで、北風と太陽のように、感動の力業って芸がなさすぎると思うんだよね。程度の差こそあれど、誰の心の中にも「助けたい、役に立ちたい」という想いはあるんだから、そこを上手く付いて欲しい。どんな手でも金さえ集まればいいんだから。

 
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