our last days

　ストリート・ビューが出た頃に誰もが、自分が知っている場所や良く行く場所をキャッキャしながらパソコンの前で見たりしたと思う。大通りや主道路に面している場所の画像はあるけど、ちょっと中に入ったらもう画像がなくて残念・・・、という気持ちも味わったと思う。そのうち
「カメラを載せたgoogleの車を見たことがある！」
とか
「結構ボコボコだった（笑）」
という話も聞くようになった。ストリート・ビューは1度は見てみたい、というのはあるけど何回も見たいと言われちゃうとそうでもなく、僕もしばらく見ていなかった。
　で、iPhoneに変えてから色々と遊んでいたら、ストリートビューのことを思い出し、あれこれと遊んでいた。手始めに自宅を見てみたんだけど、ビックリすることにちゃんとあったんだよね。しかも僕の車が車庫に納まっているところまでちゃんと写っていたのである。「ちゃんと」ってのもおかしい言い方だけど、我が家は住宅街の中だから載せる意味が全くないのである。僕の家を見たがるのは僕と僕の家族だけ、に決まっているわけで非常に嬉しいような、嬉しくないような、不思議な気持ちになった。google的には地図を全部埋めることに意味があるんだろうけど。我が家はフェンスに囲まれていて、歩行者に中が見えない見えないようになっているんだけど、車に乗せているカメラの視点が高いのか、庭の中もちょっと写っているんだよね・・・。。誰かが見たがる訳でもないし、見られたからって困るわけでもないので「プライバシーの侵害だ！」なんて無粋なことは全然ないんだけど、ちょっと怖く感じたのは事実。

　この前、19世紀ロンドンのことを書いたときに、読みたいコミックがある事を思いだした。それがこの「フロム・ヘル」で、読むのにすごく労力がいることと、上下巻で合わせると5000円以上する価格がどうも引っ掛かってしまって中々行動に移せずにいた。「シャーロック・ホームズ」に背中を押され、ついに買ってしまった。ちょっとずつ読み進んでいるだけど、読んでいるうちにコマに吸い込まれる気がして、本当に面白いコミックである。ちょっと前に「ウォッチメン」の事を書いたけど、この「フロム・ヘル」も同じ作家の作品で、「ウォッチメン」同様限りなく深い物語で、圧倒的な構成力で頭を使わされる快感みたいなものがある。集中していないと全く分からない、しかし集中して読めばその世界に入っていける不思議な魔力みたいなものがあるんだよね。
　「フロム・ヘル」は切り裂きジャックの事件を題材にしている。と同時に当時の社会や風俗、格差と人々の狂気を描いている。「切り裂きジャック」は捕まっておらず、未だに真犯人や真事実が出てきたりする。数え切れないほど映画になったり小説になったりした衝撃的な事件なんだけど、5−6人しか殺してないんだよね、変な言い方だけど。容疑者も王家の人から一般人までと幅広く、これと言った確定的な証拠がないことが神秘性に繋がり、それが魅力に繋がっている。
　まだ途中までで、この先が楽しみだが、ちょっと読み進めば読み返す、というサイクルだから時間がかかりそう。しかし、絵が全然簡素なんだけど奥行きがあって、物語に入れる感じがして全然飽きないんだよね。

　今日は練習試合だったのだが、僕の連絡ミスで中止に。しかしコートのキャンセルが出来ず、練習前に2時間蹴る。flrn@14に協力していただいてなんとかキャンセル料を払わずに済みました。
　その後の練習でも風邪や仕事の都合で久しぶりに10人以下の人数。しかし、普段はあまり出来ないミーティングをして、チームとしての方針を話し合う。これはこれで良かったかな。先週の練習試合で各々感じたことがあったようで、こういうことの積み重ねで色々な物事が作られていくのかな。細かい手続きの話もしたし、ユニももうちょっとだし、代表者会議までもすぐそこ。大きな支払いは終わったし(笑)、何もかもがもうすぐ始まりそうだ。

　明日、父の新しい車が納車される予定らしい。僕は朝から仕事なので立ち会えないが、非常にうらやましい。金がある家でもないから、そんな高級車でもないだろうけど、父はかねがね
「次の車は俺の最後の車になるだろうから、欲しい車を買わせてもらう」
と言っていた。どうせ自分で働いた金で買うんだから好きにすればいいじゃん、なんて思っていたけど、母が軽く認めたことにびっくりした。
「働きづめの人生なんだから、そのぐらいいいでしょ」
と言っていて、本気なのかどうか、ちょっと迷った。
　「人生」って言葉は良く聞くけど、今回のこの場合にはなんだか深い説得力があった。まあ、ずっと背中を見てきた自分の両親から出た言葉で、それも何気ない会話の中の一言なんだけど、その「人生」の中の何%には僕も含まれているわけで、そりゃ重く感じるか。ここは長男らしく
「車の一つぐらい俺が買ってやるよ」
と言いたいところだけど、そんな金はないし、そして何より
「自分で買う車」
ってとこに価値がある気もする。全然相談されなかったし（笑）。まあ、父はそこまで車キチではないけど、いい年の男がどんな買い物をしたのか、非常に楽しみである。

　金があるわけでもないから高いものは買えないけど、両親や古い家具が好きだったりする。僕は全くわからないけど家具には良し悪しがあるみたいで、見かけが同じでも価格が00が二つ違うのは当たり前らしい。向こうでは蚤の市的なものが毎週末あって、ヨーロッパからの移民が大事に運んできた家具だったりするんだよね。
　日本に来てからその趣味が収まったかと思ったら、今度はテーブルに載せる傘つきのランプみたいなものを買ったりしている。そういうものって改造？直されてたりしていて、坪の部分と傘の部分だけがオリジナルで、現代の電球が収まるようになっている。というわけで我が家のリビングにもそういったランプが一つある。
　僕はそのランプは嫌いではない。電球は普通のものだけど、傘のおかげで放つ光はやっぱりちょっと独特だったりして、気のせいかも知れないけど日によって色が違ったりする。味があるというか、そんな気がするだけかも知れないけど。
　で、今日部屋にあがるときにそのランプを消そうとしたときに気付いたんだけど、
消し方を知らないんだよね・・・
黒い棒形のスイッチが付いているので押したり引っ張ったり回したりしたけどウンともスントとも言わない。他にスイッチがあるわけでもないし、特殊な消し方なのかなあ。今も付きっぱなしなんだよね（笑）。なんか、iPhoneとか言っている自分が恥ずかしいッス。

　今映画館でかかっている「シャーロック・ホームズ」を観たんだけど、これが最高！と思えるぐらいに面白かった。ホームズとワトソンの関係といい、ルパンの富士子ちゃんみたいなレイチェル・マクアダムズといい、展開、謎解き、アクションシーン、とにかく何もかもがいいんだけど、何がいいって19世紀のロンドンの雰囲気である。

　僕が生まれてちょっとの時にアルゼンチンとイギリスはマルビナス（フォークランド）戦争をしていたから非常に中が悪い。僕は人生のなかでイギリスの地を踏むことはないだろうし、（miniONEも買わなかったし笑）タイムマシーンがない限り無理だけど、出来ることならばこの19世紀のロンドンに行ってみたいと思う。産業革命で生活が現代に近いんだろうけど乗り物は馬車だし、ずっと雨が降っているから道路は常に水溜りだらけ、人々は皆不潔で、汚物を窓から投げる時代なんだから住むには最低の場所だろうけど、なんとなく惹かれる雰囲気がある。
　「名探偵ホームズ」もそうだけど、19世紀のロンドンといえば「ジャック・ザ・リッパー」もいるし、「エレファントマン」もそうだし、「オリバー･ツイスト」もいて、それは全部映画になったり小説になったりしている。近代化が猛烈なスピードで進むんだけど、人々は未だ中世の頃のような生活を送っていて、科学は進んでいるが迷信や魔術の存在もリアルで、それらがロンドンの朝靄や暗闇の中ではきっと真実味をもって感じれたに違いない。時代が決定的に変わる瞬間がたくさんあった時期なんだよね。
　
　映画「シャーロック・ホームズ」はそのロンドンを舞台にしていて、有名なスポットがたくさん出てくる。ホームズはその場所の匂いを嗅ぐだけで自分がどこにいるのかを特定できるぐらいのロンドンっ子として描かれているし、街に対する愛情が感じられるんだよね。監督のガイ・リッチーがイギリス人だし、原作もそうなのかな。そこに住む人が自分の街を愛するというのは素敵なことで、僕にそれはないのでちょっと羨ましかったりする。まあ、僕がそんな不潔な街に行ったら一発で変な病気にかかるだろうけど。

　兼ねてから色んな所で話題になっていた映画「第9地区」を観た。これが評判通りの傑作で本当に面白かった！
　ストーリーがちょっと新鮮だよね。20年前に地球に飛来した宇宙船が南アフリカの首都、ヨハネスブルグで浮いたまま動かなくなった。3ヶ月たっても何も起きないから中に入ってみたら弱っている宇宙人がウジャウジャ。で、これらの宇宙人を管理するためにキャンプに閉じ込め、20年の間にそのキャンプがスラム化。宇宙人どもは知能が低く、おまけに2本足で歩くエビのような姿をしている。口の周りには変な触手が生えていて、それらが常時ピクピクと動いていて、とにかく醜いのである。といわけで宇宙人たちは人間に迫害されているのだ。
　こういうSF映画って人間が被害者のものが多いんだけど、これは全く逆。宇宙人はバカで格好悪くて、身体能力は高いんだけどそれを活かす術を知らない。しかも猫缶が大好物。バカだからギャングに面白いように騙されたりもする。そして主人公の人間もこれまた似たような冴えない奴なんだけど、中盤以降、最高に格好良く見えてくるから不思議である。
　滑稽な物語でありながら、この映画は実はすごくリアルに思えてくるんだよね。南アフリカでが舞台だし、収容場や宇宙人の立ち入りを禁ずる看板はアパルトヘイトそのも。設定もすごく丁寧に上手く作られていてグイグイ物語に引っ張られる。しかし、何よりも上手く出来ているのは、見ているうちに冴えない主人公と宇宙人に感情移入をさせられる作りかたである。ネタばれになるからこれ以上は書けないけど、最後まで一気に駆け抜ける疾走感を含め、必見である。宇宙人フィギュア欲しい。

　練習試合の疲れが取れない・・。相手に倒されたときにモモに膝があたって痛いのと、股関節も痛い。@8も疲労に苦しんでいるみたいだが、明らかにオーバーワークだろうから休んで欲しいものである。そういう僕も実は開幕に向けてずっと体を苛めていて、今がピークな感じ。フットサルを始めた7-8年前はちょっと走ればすぐに体力が付き、筋トレをすればすぐに結果が目に見える形で見えたんだけど、今では時間がかかってしまっている。

　フットサルを始めたとき、そして足首を怪我してから体を作り直したときも同じことをしたんだけど、多分僕はこの過程が好きなのかも知れない（笑）。多分ナルシストな部分があるんだよね。体が変わっていく過程を見るのは楽しく、食事をコントロールすることやトレーニングを続けるの助けになる。まあ、体を鍛えてはいるんだけど、実は心、精神をも一緒に鍛えているんだよね。それ以外にも僕は今まで悔しい思いをたくさんしてきたので、それを思えば大体の努力は出来るかな。
　昔フィジカル練習の時、限界に近そうな時によく
「この一本を走れば勝てるぞ！」
「あと1周走れば勝てるぞ！」
とみんなで叫んでいたけど、きっとあれは本当なんだよね。

　実は昨日、@8からASICSカルチェットを頂きました。配色が気に入り以前にも一度買ったのですが、ソールが剥がれるというアクシデントに見舞われたモデルです。某ショップでセールになっていて、@8とのやりとりのなかで
「アレは欲しいけどあの店にはなるべく行きたくない」
ということを言っていた僕に（いつも言っているけど）気を使ってくれたのです。本当にありがとうございます。履いたその日に我ながらいいシュートを決められたので、早くも縁起のいい一足になっています。

　僕はフットサルシューズを車のトランクに納めているのですが、昨日@8から頂いたシューズを並べながら中々壮観だったので、つい写真を撮ってしまいました。それがこれ
↓

この車を買った時は、
「トランクが小さすぎてほとんど荷物が入らない」
ということで大きく悩み、中々購入に踏み出せなかったことを思い出した。(笑)全然使ってません・・。

　ポートアリーナで行われた練習試合に参加された方、お疲れ様でした。相手をしてくれたCOMETAS DE TRIUNFO、DREAMTIMEのみんな、胸を貸していただいてありがとうございました。久しぶりにアリーナで試合が出来てとても楽しかったです。
　結果は悪くもり良くもあったけどWEED的には大きな一歩が踏み出せたかと思っています。WEEDには内弁慶なところがあり、最初は腰が引けた感じもあったけど気合を入れらてからはいい感じだったかな。ガツガツして怪我をさせられないかと怖かったと思うけど（笑）下手なやつが一生懸命やっていると思って許してくれ(笑)。
　というわけで今仕事中の僕は現役時代の試合後のように、また頭痛に襲われています。これも久しぶりだー。近々weed and flowers に撮ってもらった写真を載せるつもりでいますので、顔をさらしたくない人は連絡してくれい。