名作

 少し前に@12と、名作だと思う漫画についての話になった。同じ世代でありながらも通ってきた道が違うので、互いに知らない作品も多くあった。それだけ漫画には数多くの作品があって、多様性にあふれている。
 前にもの書いたけど、すごく好きなのに
「これってあんまり面白くないよね・・」
と思っている作品に「キャプテン翼」がある。それは主人公である翼君の内面があまりにも薄いからである。変な話、1巻の翼くんと現在連載中の翼くんは本質的には同じで、変わらないんだよね。

 おもしろい物語の条件に、主人公が決定的に変わる、というのがある。物語の途中で主人公は変化していき、成長したり逆に駄目になったりする。物語の最初と最後では決定的にちがう主人公の変化に人々は感情移入したり感動したり、気持ちを動かされるんだよね。ある意味、翼君は最初から完璧で、最初から完璧だから大きな絶望や挫折にあうはずがなく、変わることもないのである。この「最初からすごいパターン」は案外多い。特にスポーツマンガはそうかも知れない。努力、練習、仲間、色々とドラマはあるけど基本的なパターンは同じかな。
 「最初からすごい」系の漫画って案外多い。昔は好きだったのに、いつのまにか楽しめなくなる瞬間がやがて来るような気がする。歳とともに、だったりするのかな。

 
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ギャップが魅力

 馬を何頭も載せたトラックが横転し、載せていた馬が何頭も死んだというニュースが昨日あった。足を骨折したのか、フラフラする馬の映像も流れていて、非常に痛々しかった。アレが人間だったら絶対に写さないのに、馬だったらアリなんだ、なんて思った。
 僕は競馬をしたこともないし、馬に興味があるわけでもないけど、ブケファラスの伝説は好きである。ブケファラスはアレキサンダーの馬で、それは見事な体格の美しい黒い馬である。元々はアレキサンダーの父への貢物だったんだけど、あまりにも暴れ馬なので殺して馬肉にしようとした所を、まだ子供だったアレキサンダーが
「僕に乗りこなせたら譲ってください」
と言って、ブケファラスに跨った。そして見事に乗りこなしたのである。実はアレキサンダーはブケファラスの弱点に気付いてて、それは
「自分の影が怖かったのである」
だから、アレキサンダーはブケファラスを太陽に向けて落ち着かせてから乗ったのである。ブケファラスには人を食べるとか、人を踏み殺したとか、勇ましい逸話がたくさんあるだけに、自分の影が怖いというこのギャップがすごい好きなんだよね。今気付いたけど多分「黒王」のモデルじゃないのかな。
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初体験

 と言うわけで、ちょうど時間が空いていたので早速整体に行く。体を診てもらい、治療の説明、実際の治療、治療の効果測定をしてもらった。僕の体の一番の悪い所は骨盤がズレていることだったようだ。そこがズレているから足の長さも不均等だったし、その結果肩、首も少し曲がっていたとか。普段痛がっている股関節痛の原因も当然そこにあった・・。もう一つは筋肉。筋肉は非常に強いからいいんだけど、固いらしい。そしてその固さが骨を引っ張り、そのひっぱりが原因で間接がズレた状態になっているのだとか。
 骨盤がずれる原因としては普段の生活での姿勢が悪いこと。足を組むこと。そして筋肉の固さは柔軟体操が足りないこと、野菜不足によるビタミンEの欠如なんだって・・。
 で、実際の治療はマッサージをし、針を刺し、またマッサージ。針は痛かったが、我慢できないほどのものではない。先生のマッサージも心地よく、自然と体が熱くなる感覚。これで僕の体の部位はあるべき所に戻ったようだ。
 治療に入る前に、今の体の状態を知っておくためにある運動をした。仰向けの状態で膝を上げ90度に曲げる。その状態で先生が足を下に押すのでその力に耐えてください、というのだが、左足に力が入らずに負けていた。治療を終えた後でもう一度やってみたら全然負けないんだよね。これには驚いた。そして一番の問題である足首にテーピングをしてもらい、間接をズラす原因になっているふくらはぎの筋肉に電気を流し、ほぐしてもらい治療終了となった。

 フットサルを初めて8年間、
「常にどこかが痛いのは当たり前」
という価値観の僕でしたが、これからはそんな事がなくりそうである。そして一番の教訓となったのは
「フットサルを激しくやっているから怪我をしたり体が消耗する」のではなく、普段の生活が原因、ってことである。反省・・・、です。

 整形外科にいった時はその部分しか診ないんだけど、整体では体全体を診られた。この対比はすごく面白い。でも東洋医学的に突き止めていくと
「規則正しい生活、適度な運動、正しい食生活」
という当たり前のことになってくるだろうから、怒られているようでグゥの音もでないです。
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意外なところで

 今日の練習で、なんと偶然にも来ていた@25の仲間が足を診てくれました。どうやら関節がちょっとずれているみたいで、その場で直してもらいテーピングをしてもらいました。正しいテーピングのやり方を教えてもらいながら、足の状態について詳しい説明もしてもらって、足の状態についてとても希望が沸きました。
 いつも思うことだけど、医者というのは腕以外にも「口も上手くない」といけないよね。みんな不安を抱えて病院いに行くわけで、その不安を取り除くのは分かりやすい症状と治療の説明だから。「大丈夫、治りますよ」、という一言でどれだけ救われるか。それよりもまあ、僕の汗だらけの足を嫌な顔もせずに診てくれてて優しさを感じました。
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人間

 今日も例のドラマを見ているけど、差別がテーマになっていて面白かった。アメリカにいる日本人がアメリカ人からだけではなく、同じコミュニティの中の日本人からも迫害を受けたする様子が描かれていた。観ながらそうだよなあ、と思った。国籍が別だから、というのは簡単な理由になるから分かりやすいんだけど、ようは
「自分と違う」
何かに対して差別が起こるものなんだよね。後は数が多い方と少ないほうがいればもうそれで成り立つんだよね。実は風習とか国籍とか文化とか、あんまり関係ない。
 僕がいつも思うのは「三人いたら派閥ができる」というのがあって、絶対に2対1に分かれるんだよね(笑)。最少人数ですらそうなんだから、人数がもっと多くなってはそうなるもの当たり前か。人間ってそういうものなのかな・・。
 
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TOYOTA CM

昨日書いたドラマはTOYOTAの提供で、間にTOYOTAのCMが入っていたんだけど、これがすごく良かった。
 
現在ではスポーツカーはことごとく切り捨てられ、どのメーカーもコンパクトカーばかりに目を向けてほとんど販売されていない。たしかに今のコンパクトカーは便利で広く、小回りもききスピードだって出る。しかも値段もそこそこで燃費もいい。つまり、何の欠点もない。僕も代車で乗ったデミオには感心したぐらいである。コンパクトカーは車作りの技術の全てを集めたとんでもなくレベルの高い車なんだろね。

男だったら子供の頃か、その後にスポーツカーに憧れる時期ってあると思うけど今ではそうでもないのかな。僕は「ナイトライダー」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「爆発!デューク」を観て育ったから、憧れを抱く環境ではあったんだよね。その影響かな・・。
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ルーツ

 昨日の夜にTBSで「99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜」というドラマをやっていた。5夜連続らしいから、今日もやったのかな。100年前にアメリカに移民として渡った日本人達の苦労の物語である。100年前のアメリカでは反日運動だってあったし、その後太平洋戦争が起きるから苦労に苦労を重ねるドラマになるのあかな。まあ、移民というのはただでさえ弱い立場で、全てがゼロから始まるものだから普通にドラマチックである。
 ドラマなんて見ないんだけど、やっぱり僕のルーツにも似ているから何となく見てしまった。僕の世代の日系人は確立された日系社会の中で育ったので、当時の苦労は知らない。このドラマの様に日本人は花屋かクリーニング店を経営したのは本当で、僕の親戚にもどっちもいる。店を持っているわけだから社会的な地位もそれなりにあったわけで、僕自身はまり苦労を知らないんだね・・。アルゼンチンは移民の国でありながらも、外から来る存在を歓迎しない国で、当時の苦労を想像するのは簡単だが、きっとそれでも足りないぐらいの辛い時代だったに違いない。
 今では考えられないことだけど、何のつてもない異国に飛び込んでいく時代があったと思うと、なんとも切ない気分になる。片手には希望、もう一方には不安を握り、長い時間船に揺られる静寂の中でみんな何を思ったんだろう。当時の交通網だって発達していないし高価でもあったから、きっと全て片道切符だったに違いない。「もう帰ってこない」のが大前提にあったとしても、決意が揺らいだりしたのだろうか。
 どの国にでもあるリトル・トウキョーとチャイナ・タウンは、こうした移民たちが助けあう事で生まれたコミュニティなのだろう。互いの存在しか頼る所は無いのだから、当然だよね。
 子供の頃に色々と苦労話は全く理解していたくて覚えてもいないんだけど、今何となく思うのは、移民はきっと社会の役にたっていたのだろうってこと。それだって簡単なことじゃないだろうけど、社会に溶け込むことが自分達を守ることでもある。
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池上彰

 今日もTVに出ていたけど、その内池上バブルが弾けることはないのかなあ。そう思うぐらいに毎日TVで見る。最近ではちょっと落ち着いているけど、ちょっと前までは見ない日がないぐらいだったもんね。祭り上げられている感じもあるし、「すごく頭のいい人」というハードルの高いリスキーな立場なので、危なそう。金関係のスキャンダル、女関係のスキャンダル、学歴詐称とかあった日には高いところにいる分だけ落下距離も長いわけで、あまり想像もしたくない。とは言え人柄も良さそうだし、敵を作る感じでもなさそう。それも人気の要因かな。
 どのチャンネルのどの番組かは分からないけど、ゴルバチョフと会った時の番組が面白かった。普段は見えない緊張感が丸分かりで、きっとゴルバチョフを知らない多くの人が
「あの池上彰が緊張するぐらいの人なんだ!」 
とゴルバチョフのことを認識したに違いない。あれこれと面白い話をした後、ゴルバチョフとの会談は30分きっかりで打ち切られるんだけど、池上彰は必死に
「後質問一つだけお願いします!」
と食い下がった。必死に何を聞くのかなあ、と思ったら
「今後の国際社会で日本にはどんな役割がありますか?」
ってきいたんだよね。それまで帰る気満々だったゴルバチョフは
「たくさんさあるよ」
とまた真剣にしゃべり始めた。僕は良い質問だなあと、ちょっと感動した。政治家には絶対に出来ない質問だし、プライドが邪魔する質問でもあるから、本当に真摯な人なんだなあと思い、それからちょっと好きになった。自分のバブルはいつか終わるって自覚してるだろうから、不安は解説する問題がなくるんじゃないかって事だけか。
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adidas star wars

 1111.gifADIDASの事があまり好きじゃないからずっと無視していたんだけど、ここまでやられちゃうとやっぱり気になってしまう、ADIDASとSTAR WARSのコラボ。まあ、ADIDASのシューズだからデザイン的には好きになれないんだけど、スター・ウォーズと言われると無条件に反応してしまう・・。それにしてもなんでADIDAS以外のブランドが手を挙げてくれなかったのだろうか。スターウォーズだったら、NIKEやPUMAのイメージの方が合うと思うんだけどなあ。
 映画でスニーカーがフューチャーされるのは何本かある。前にも書いたバック・トゥ・ザ・フューチャー
070812btf2.jpg未来のスニーカーだから、自動でヒモが締まったする。プロパガンダの臭いはするものの、あのスニーカーを作ってくれ!と署名運動が出来てしまったりと、割と迷惑な話になった。

「ライフ・アクアティック」のADIDAS
adidas_zissou.jpg探検家のスポンサーにADIDASがなっているという設定で、主人公の中ででのモデルである。もちろん、映画の中だけのスニーカーである。この監督は登場人物に持たせるグッズにいつも凝る監督で、毎回商品化希望が起きる。ある意味では商売上手。

殺人の追憶
韓国映画の傑作。刑事がNIKEのスニーカーをプレゼントするんだけど、実はNIKEではなくNICE(ナイス)だったという、パチモノが映画に出てくるという珍しい映画。

pc_p1.jpg「エイリアン2」で主人公のエレン・リプリーが着用したスニーカーを。リーボックなんだけど、いまいち印象に残っていない。

 他にも「アイ・ロボット」のウィル・スミスはコンバースをアピールしていたり、「ヤマカシ」ではPUMAのディスクシステムという珍しいスニーカーを使っている。
 一番のスニーカー映画はスパイク・リーの「Do the right thing」かな。真新しいスニーカーを白人に踏まれ、怒りながらことの重大さを訴える黒人にその白人が
「たかがスニーカーじゃん。ごめんな」
と返すシーンはこっちまで怒りがこみ上げて来る。
散財もの | comments (239) | trackbacks (0)

間違い

 名言として有名だけど、間違えて伝わっているものの一つにエジソンの
「天才とは1%のひらめきと99%の努力」
って言葉で、本当は
「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」
なんだよね。ひらめきが無ければどんなに努力しても無理だよ〜、と言う意味で、僕らが普段聞いている上の一文と意味が180度違う。当時のエジソンはすでに世紀の発明王として有名だったので、彼の言葉を美化しようとしたことが原因と言われている。
 エジソンのことを読んだりしていると、発明の権利を奪い合ったり、特許で揉めたりときな臭い話題が多い。何かを誰が先に発明したのかはわかりにくいもので、莫大な金をかけ出し抜けあい、パクりパクられる様な戦いが毎日行われていたことでしょう。エジソンと言えば電気の父として有名で、電球の発明者として知られているけど、実はフィラメントの部分だけで(竹を使ったのは有名だよね)電球を発明したのはスワンという人なんだよね。
上の名言と同じように、世の中の多くのことはそれが本当かどうか、とイチイチ構えないといけないのだろうかね、本当は。物事は
「それが本当にそうなのかどうか」
よりも、
「そう思っている人が多いかどうか」
で決まったりするからね。
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