不安産業

 マスク騒動は国家ぐるみの陰謀だとはもちろん思わないけど、消費者の感じる不安や心理につけこんで商売をする不安作業はたしかの存在する。健康とか、美容とか、教育とか、リフォームとかには多く見られる。昔は先祖の供養として壷を売りつけられた、という話を多く聞いたけど、きっとどの時代にも形を変えつつ存在しているものなのだろう。
 僕が昔いた職場の近くに、コンビニが閉店した建物に高齢者を集めて健康食品を売る業者を良く見かけた。1週間ぐらい営業するんだけど、壁という壁に手書きの大きなポップを所狭しと張っていたので、その前を通る度に何をやっているんだろうとちょっと異様な雰囲気を感じた。しかも客は全員高齢者だったので、ちょっと怪しい雰囲気もあった。非合法な商売ではないだろうけどね。
 不安というのは見え方を変えれば向上心を産む要因になる気もする。将来への不安、他者からどう見えるのかという不安、ありたい自分であるのかという不安。不安になるのは誰でもあるけど、その気持ちを操作されては元も子もない。でもそこにつけ込む商売が消えないって事は操作するのは案外簡単なのかな。怖い。
日々 | comments (248) | trackbacks (0)
calendar
<< May 2009 >>
SunMonTueWedThuFriSat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
selected entries
categories
archives
recent comments
profile
others