独裁者の最期

 ガタフィの遺体の写真を見た時に思い出した写真がある。それはムッソリーニとその愛人が逆さ吊りにされた写真。ムッソリーニは広場で処刑されたあと、人々が集まる広場で遺体をさらし者にされたのである。その写真を見た時はそこに群がる人々の憎悪までもが映っている気がして、なんだか怖かったのを憶えている。検索すると色んな写真が出てきて、今でも見ることが出来るけど割とショッキングなものもあるからそれ系が苦手な人はやめておいた方がいいかかも。
 記憶に新しい独裁者の最期と言えば、フセインもそうだったよね。処刑の様子が携帯動画でリークされ、これもまた見るのに勇気がいる映像であった。ガタフィもフセインもヒトラーもムッソリーニも、その最期は共通して不幸なものである。独裁の終わり方は「ほぼ」同じなのだ。
 
 そう思うと、今回の終わり方はある意味では「キレイ」と言える。独裁の体制を保ったまま居なくなるなんて、あまりない事なんじゃないのかな。死亡のニュースとともに中国や韓国が軍隊の体制を整えている、というニュースも流れたのをきいて、今後どんな世の中が待っているのか不安になったのは僕だけじゃないはず。思い浮かんだのは「混乱」だよね・・。
 すでに三男の元の体制が作られていて何事もなく物事が運ばれいるようだが、今後何がどうなるかなんて誰にも分からない。いきなり起こったからイマイチ実感がないけど、歴史の分かれ目だよね、きっと。
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