酔っ払い

 信号待ちをしていると、パチンコ屋から男性が出るのが見える。30台前半ぐらいで、髪茶色に染め、犬のキャラクターが書かれたブカブカの上下ジャージを着ている。お決まりのファッションである。金をスッた事はその表情から明らかで、きっとデカい金額なんだろうなあと思わせるぐらいであった。苦虫を噛み潰した、とは良く言ったもんである。男は千鳥足で店を出ていく。ショックのあまりちゃんと歩けないのかな、と一瞬思ったけど、良く見ると泥酔している。お笑い番組などで酔っ払いの記号的な演技があるけど、この人もまさにそうであった。酔っ払いって本当にジグザグに歩くんだ、とちょっとした発見であった。そのあまりの見事な酔っ払いぶちは見ているこっちが恥ずかしくなる程のものであった。

 欧米(キリスト教圏がそうなのかな)では、酔うことは恥ずかしいこととされている。特に外で飲む時は。良く映画などで街角で酒を飲む時は紙袋みたいなものでボトルを包んでいるけど、そういうことなんだよね。良く考えたら日本の様に居酒屋もないし、まして個室なんかないんだよね。酒を飲む場所は社交場という認識があるのが理由らしい。
 というわけで海外では上に書いた男は警察に連行されて、一泊ぐらいはさせられるのだろう。本人にとっても周りにとってもその方が安全だな。
 良く「いつでもどこでも酒が買える日本はよっぱらい天国」とか言われるけど、どうなんだろうか。欧米のように外面だけ気にするよりはまだいい気もするけど、酒に対する敷居が低いのも良くない気がする。というか、税金をとるためだけのものなような気がしてきた。
 
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