CHE part2

 家に帰ったら、妙に雰囲気が暗い。なんだろうと思ったら、両親がゲバラの映画の後編を見終えたばかりであった。前編こそキューバ革命が成功するまでの課程が描かれていて明るい内容ではあるが、後編では一転して葬式のような映像がずっと続く。ボリビアでゲリラ活動にを始めるものの、一向に周りからの理解も援助もなく、仲間も一人一人となくなっていき次第に追い込まれていく。そして山を逃げ回っている間についに撃たれ捕まり、名もない兵士に処刑される。処刑されて映画が終わるものだから、なんとも後味の悪い結末である。まあ、事実だから仕方のない事であるけどね。
 
 事実を歴史的出来事を元にした映画ってたくさんあるけど、オチの分かっているものをわざわざ見に行くわけだから、ある意味不思議なことだよね。その描き方が事実とどれだけ合っているかは不明だけど、結果は決まっているので変な事はできない。それを思うと作る側の責任は大きい。教科書に載っている描写よりも浸透力や説得力、インパクトは絶対に大きいからね。
 「チェ」の後編はすごく暗い映画だけど、映画的演出で無理矢理面白くしていない所に誠実さを感じて、非常に好感の持てる映画である。おすすめです。でも寝る前に見ちゃだめです。
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