物の価値

 僕が美容院に行くと、スタッフが決まって雑誌を2冊出してくれる。ひとつは「サッカーマガジン」。サッカー好きのスタッフが一人いて、たまに一緒に蹴ったり、サッカーの話をするので自分の私物を見せてくれているのだ。そしてもう一冊出してくれるんだけど、そのもう一冊が最近変わってきているのだ。ちょっと前まではファッション雑誌の「mens nonno」とか「smart」だったりしたんだけど、最近では「GQ」を出されるのである。おそらく年齢によって出される雑誌は決まっていて、僕の設定が変わったって事だろう。「GQ」は30代から40代をカバーしている雑誌なんだけど、僕の財布では太刀打ちできない商品ばかりが掲載されいる。靴は20万円台、上着も最低でも10万円以上のものばなかり載っている。正直僕には早いと思っているんだけど、知らない世界を覗き見している感覚もあって楽しい。でもいつも思う。これを買っている層はそもそもこの雑誌なんか見ないんじゃないか?と。

 今日のニュースで、激安ジーンズの戦争が始まっている事が特集されていた。現在でも1000円以下のジーンズがあるみたいだけど、それを下回る750のジーンズが今週に発売され、今年中に500円のジーンズが出るかも知れない、という内容であった。不景気の中、物の価格はどんどん下がっており、ついに来るところまで来た、という感がある。500円のジーンズの質はどうなのか全く分からないけど、自分の中での物の価値が問われる時代になったって事かな。物を「価格」から選ぶのか、それとも「自分が欲しいと」いう基準から選ぶのか。自分の経済状況を踏まえた上での選択になるんだけど、選択肢が限りなく多く「価値」が分かりにくい時代だなあ。物の値段がどうだろうが、自分が欲しいもの素直に買いたいぜ。例え「GQ」に載っているものでも。
散財もの | comments (17) | trackbacks (0)
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