グーニーズ

 久しぶりにグーニーズを見た。僕はこの映画が大好きで、子供の頃に見て以来心を鷲づかみにされている。
 グーニーズは85年に公開された映画である。街の落ちこぼれ集団、グーニーズが街の買収を阻止するべく宝探しの冒険に出るという、分かりやすいアドベンチャー映画である。この歳になって分かるんだけど、この映画って子供心(男の子心)にバッチリ来る要素が詰まっているんだよね。

・家に屋根裏部屋がある。
・その裏部屋に宝の地図があるというファンタジー。
・主人公がよくある強いヒーローではない。
・みんながBMXに乗っていてうらやましい。
・仲間同士の絆、兄弟の絆。
・グループに好きな女の子が偶然に合流して一緒に冒険する。
・冒険は子供の夢
・自分が住んでいる町の下はダンジョンになっている。
・ビー玉のくだり
・色んな仕掛け
・そして成長

 アクションあり、謎解きあり、冒険あり、ちょっとした恋愛あり、笑いあり、感動ありで、今見ると最初に見たときのドキドキ感が思い出されるようで、色あせない魅力を持った映画だ。
 
 グーニーズが心に残る映画である要素の一つとして
「仲間たちと過ごす最後の一日かも知れない」
という「切なさ」が全てを包んでいる事にある。その想いが体の弱い主人公を冒険に駆り立て、そしてその仲間達と力を合わせながら彼ら自身も成長する。スピルバーグが描くこの「切なさ」は「E.T.」や「AI」でも描かれていて、どちらも子供が主人公の映画である。(E.T.ではBMXも出てくる!)いつも思うけど、スピルバーグの心は子供のままなんだろう。
 でもまあ、一番の原因は映画を見た時の僕の年齢が、登場人物と同じだったって事だろう。映画が終わった瞬間から僕を含め、多くのガキどもがグーニーズになっていたし、いつか冒険が出来るかも知れないと本気で思っていたのだ。きっと大人になって初めて見ていたら、そこまで心に残るものでもないのかも知れない。やっぱりタイミングって大事だな。
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