ギリギリ

 何とか南アフリカ行きを決めたアルゼンチン。結果的には4位でのストレート突破だけど、他の試合の結果次第ではプレーオフ行きもあった事、奪ったゴールはこぼれ玉がいい所に転がって来ただけって事を思うと(イグアインのゴール以外は)、この2試合ではツキがあったと言わざるを得ない。向こうのニュースを読んでいる限りでは、安堵感はあるもののこのままで良いのか?という捉え方になっているようである。大半はマラドーナに対する不信感なんだけど、この結果を見るとやっぱり悪運というか、何か「持っている」感じがする。
 そもそも監督に就任する前までは激太りしたり、心肺停止状態になって死亡説が流れたり、アル中治療のために入院したりと、生きていることだけでも不思議な存在だっただけに、土壇場でのこの結果には運の強さ、流れを引き寄せる何かを感じざるを得ない。一国の代表チームの監督、それもアルゼンチンの監督ともなればプレッシャーは尋常なものじゃないだろうし、プレスとの関係、ファンとの関係、協会との関係で色んな摩擦に悩まされるだろうし、W杯出場を逃した日には殺されることだって不思議じゃないんだから、それらのプレッシャーがマラドーナをアルコール、コカインに向かわせてもおかしくない事を思うと、例え監督として能力がなかったとしても
「良くやった」
と言いたい気持ちになる。肉体的な精神的な理由、そして後ろには名匠ビラルドがいたんだから、逃げる選択肢もあっただろうし。やっぱり現役時代から鍛えてきた根性と愛国心だけはそのままって事か。
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