この世の終わり

 今日の帰路中、信号待ちの途中で何気なく歩道の方を見ていたら、若い男女が暗がりの中で抱き合っていた。どう見ても中学生ぐらいで、女性が男性の胸におでこを当て、男性の方が彼女の方を遠慮気に抱いている、という感じであった。見た感じでは女の子の方が泣いていて、男の子が慰めている、という感じであった。きっと今頃彼らの世界では大層なドラマが進行中で、今にも世界が終わりそうな気持ちを抱いているのだろう。実際、あの年頃の悩みというのは今思い出してもまだ心に傷が残っていたりして、いい思い出もあるけど、それと同じぐらいの嫌な思い出もあったりして、実に難しい年代である。あの頃って「ザ・ワールド・イズ・マイン」見たいに、明日にでも世の中が終わっちゃってもいいやと思うことが誰にでもあるはずである。
 でもまあ、あと何年かすればその二人だって
「そんなことあったけ」
とケロっとしていて、終いには思い出すこともなくなっていることだろう。人間案外強いものなんだよね、良くも悪くも・・・。
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