覗き見

 他人の不幸は蜜の味なんていうけど、ノリピー(以下Pと表記)の事を見ていると本当にそうなんだと思ってしまう。報道を見ていると、いつに間にか彼女が犯した罪ではなく、法廷の外での騒ぎ、そして彼女が転落していく様子がメインになっていて、すごく悪趣味な何かを感じる。大勢の人たちがまるでハイエナかの様に獲物に群がっている様に見えてしまう。ずっと続くPの報道を見ながら、僕はちょっと前にはやった「LIFE」というドラマを思い出した。とりあえず主人公がこれでもか!とイジメられるドラマである。
 誰かが落ちていく様にはある種の快楽があることは誰もが認めざるを得ないと思う。それが輝いてる存在だとなおさらである。自分の生活に影響があろうがなかろうが関係なく、誰の中にもある覗き見に似た感情である。
 LIFEの様なドラマや映画でも、主人公が信じられないぐらいに苛められる描写は昔からある。わかりやすい所で言えば、
「家なき子」とか
「ショーシャンクの空に」とか
ある意味では
「ロミ・ジュリ」
もそうかな。でも、大きな違いは観ている人は必ず
「苦難にあう側」
の視点に立つことである。これは観ている側が
「誰かが苦しんでいるのを見ながら喜んでいる自分」
に気付かないための手法なんだよね。
 というわけで僕はPのニュースを見たり読んだりするたびに、それを知りたい、読みたいと思っているかも知れない自分の卑しさみたいなものを見せられているようで、非常に気分が悪くなるのである。
「お前ら愚民はこういうのが好きなんだろ?」
「他人の不幸が好きなんだろ?」
「視聴率いいしねー」
と言われている気がしてならない。
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