明日はわからない

 僕もこの歳になって、営業に来てくれる人たちと堂々と話せるようになった。店長に成り立ての頃は営業マンは僕よりもみんな年上で、向こうは僕を立て、こっちはこっちで年下だから気を使うという、アンバランスな構図があってやりにくかった。今では僕と同じ年代、場合によっては若い営業マンもいて大分やりやすくなった。
 営業マンにも色々あって、すごーくマジメな人からそうでもない人、融通がきく人きかない人、仕事の出来る・出来ない人がいる。会社によって風土みたいなこともあって、同じ職種でも全く違う色を持っていたりする。
 昨日、お世話になっているメーカーの営業マンが店に来てくれた。予告もなく誰かを一緒に連れてきていたので、これはなんかあるのかな?と思ったけど案の定、担当者変更であった。担当者の変更は良くあることなので別に問題ないのだが、理由がちょっと悲しかった。今担当をしてくれている若い営業マンの父が倒れ、介護に専念するために退社をするのだそうだ。彼は幼い頃に母を亡くしており、身寄りは自分しかいないとのこと。そして父は北海道におり、距離的にどうすることも出来ずにやむなく退社を選択したのだそうだ。僕は彼のことも、彼の父のことも良くは知らないが、なんとも言えない悲しさを感じた。
 思えばこれは誰にでも起こりえること。僕の父もいい歳だし、それは僕の仲間の家族も同じだ。今回の様に事はいきなり起きるものなので、いつだってその可能性はある。そう思うと何となく暗い気分になってしまう。なんでもそうだけど、大事にしないとなあ、ありとあらゆるものを。
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