間違い

 いつも通勤途中で見かける看板に誤字がある。子→字と誤植をしているのである。最初にその看板を見たときになんか変だなあ、と違和感を覚え、ずっと見ていたら「あ!」と、アルキメデスが定理を発見したときに「エウレカ!」と叫んだ時と同じぐらいの声の大きさで叫んでしまったのを憶えている。結構大きくて立派な看板だから数十万円はかかっていると思うんだけど、設置から半年以上たっている今でもそのままだから、立てたほうは気付かないでいるのだろう。発注側が看板のデキをチェックしていないわけは無いんだから、一度は見ているはずだけどねー。作った側が間違えたのか、発注した側が間違えたのか、その大事なところがどうなのかが分からないけど、まるで当たり前の様に間違った看板が立っているのが面白い。

 間違っているものがまるで当然の様にずっと立っている様が滑稽で面白いんだけど、最近ではそれが当たり前になっていて見るたびにクスッとも思わなくなった。逆をいうと、その看板を見て気付かない人たちは
「あれが正解」
と思っている可能性もあるわけで、それまた問題なんじゃないかと思う。物事って
「何が間違いで何かが正解なのか」
で決まるんじゃなくて、
「どれだけ多くの人が正解だと思っているか」
で決まるので、いつの日か「字」が正しい!なんて事にならない事もない。
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