WE ARE ALL ONE

 アメリカに行く時、実は治安について不安に感じたりしていた。色々と調べたりして、自己防衛の意識を持っていったんだけど、2日目ぐらいには
「なんだ、普通だな」
と思ったのを覚えている。場所が場所だったし、ちょっと移動すれば危ない地域もあるみたいだけど、危険どころか不安を感じる瞬間は一度もなかった。割と遅い時間に地下鉄に乗ったり、地元の若者が行くようなちょっと内側に入った所にあるような店に入っても問題はなかった。それどころか2メートルはありそうな大男が「thankyou」なんて行ってくれたり、首元からタトゥーが見え隠れるするドレッドの黒人はドアを持ってくれたりした。アメリカ人優しいじゃん、なんて思ったのである。
 
 学生だった頃に中国人の友達がいた。彼は在日中国人で背も高く顔も良くて友達思いなやつで、境遇が似ていることもあって割と深い話も聞いた。僕が思っているよりも在日に対する差別は激しく、街でけんかをふっかけられて二人で走って逃げた事もあった。僕の中での中国人のイメージといえば彼になるから、割と好意的なものなんだよね。

 世界の悪者といえば北朝鮮は別格として、今ではアメリカと中国である。圧倒的な国力をバックにやりたい放題の2国である。国際社会にけるこの2国の本当の姿は知らないけど、なんとなく悪いイメージを持っているのは事実。でも、アメリカ人も中国人も接してみると別に普通なんだよね、みんな。このブログで割と反米なことをたくさん書いてきた僕が今年アメリカに行ったのは、もちろんスミソニアンの存在もあったけど、このアメリカの普通の姿を見たい、ということもあった。

 色んな国の色んな人達と接する中で僕が作り上げた持論の中に
「個人ではいい奴なんだけど、集団になると駄目」
というのがある。1対1で接するとすごくいい奴なんだけど、向こうが二人以上になるとお国柄が出てくる。当たり前だとは思うけど、きっと僕だって同じなのかもしれない。

 まあ、本当は人間性に国籍や文化は関係ない。どこにでもいい人と悪い人はいる。悪い人にもいい部分があるように、いい人にだって黒い部分はある。みんな同じ、みんな一緒なのである。ニュースを見ながらもうこの世界は終わりかなとか、どうしようもないなとか感じる事ってあるけど、実はそんなことはなく、駄目なのと同じように上手く行く可能性はいつでもある。人間がそうであるように、世界もそうなんだろね。普段はそんな事を考えることもないけど、この時期になると家族や平和や未来のことを思ったりする。親が子を思い、若者は好きな人の事を思い、誰もが家族、仲間の幸せを思う。これだって世界中で同じなはずで、やっぱりみんな一緒。そう信じてる。

メリー・クリスマス!

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