our last days

　我が家があるのは住宅街のど真ん中で、この時期になると路上駐車がすごく増える。この地域が出来上がったのはおそらくかなり前で、今では家を建てた人々の子供の世代が親になっている、ぐらいなんだよね。という訳でこの時期になると息子・娘世代が実家を訪ねてくるのである。
　僕には古里があるにはあるが、遠すぎて無いようなものである。親も一緒に住んでいるし、一度も帰ったことがないから、もう故郷という意識すらない。だから、帰郷ってどんな感じなのかなとちょっと思ったりする。うちのボスのブログを見たりするとちょっといいなあと思ったりするけど、面倒な面もあるんじゃないかと思ったりもする。どうなのだろう。
　今年、アメリカに行くときに一度帰ってみようかなという事も考えたが、結局やめてしまった。今帰らなければもう帰ることはないな、とその時思ったけど、どうしても「行こう！」という気分になれなかったのである。勇気が足りなかったのかな。行かないことで何かの踏ん切りがつくんじゃないかとも思ったけど、さほど何かが変わったわけでもない。結局は心の問題なのかな。