結局は仲間

 今日TVで「スポーツ人間交差点」という番組のなかで、ドーハの悲劇の日本代表が紹介されていた。対立していたオフトとラモスの関係を軸に、当時のチーム内の空気を紹介していた。
 自由にプレイをしたいラモスと、組織を重要視するオフトの衝突は当時すごく話題になったのを覚えている。ラモスがいつ代表を去るのかは時間の問題と報道されていたし、それは代表の崩壊を意味していた。今とちがって当時の日本代表においてはワールドカップは夢のまた夢だったけど、これいけるんじゃないか?という期待感はかなり大きかったんだよね。
 
 この番組でも紹介されていたけど、柱谷がラモスを訪ね「オフトのことを認めてください」というあのエピソードは大好きである。このままでは危ないことになると判断した柱谷キャプテンの一大決心であった。柱谷にとってラモスは大先輩だし、あのキャラだし、よっぽど勇気がいる行動だったに違いない。ラモスから見れば後輩に説教されているわけだから、気持ち良いはずがない。でも、ラモスは逆に柱谷の説得により自らオフトに歩みより、代表はワールドカップにもっとも近づいた代表となった。
 当時のラモスといえば押しも押されぬ10番で、絶対に外すことの出来ない中心選手、スターであった。そんな男が仲間のために自らのプライドやエゴや意地を捨て、監督に歩み寄るのは簡単なことじゃないはず。そんな事が出来るのならずっと前に折れるはずである。それを「仲間に言われたから」という理由でやってしまう所が好きなんだよね。ラモスに発言する柱谷の男気もすごいけど、仲間のために自分を変えるラモスも最高である。どんな高いレベルでも、強烈な人格をもった人間でも、結局は「仲間次第」なんだよね。もう17年前のことかあ。
日々 | comments (0) | trackbacks (0)
calendar
<< January 2011 >>
SunMonTueWedThuFriSat
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
selected entries
categories
archives
recent comments
profile
others