新宿事件

 ジャッキー・チェンの今度の映画「新宿イシンデント」がいい感じらしい。ジャッキーの映画と言えば、子供でも安心して見れるように必ずお笑いの部分があって、アクションはあっても暴力描写は少なく、濃厚なラブシーンがないものばかり。ある意味ではそれがジャッキー映画の良さである。しかし、今度の「新宿インシデント」ではダークサイドなジャッキーの姿が拝めるらしい。
 
 90年代初頭、消息を絶った昔の恋人を追いかけて日本に不法入国するジャッキー。仕事に就けないからとりあえずは最下層の日雇い肉体労働。しかし、それだけでは一向に安定しない生活、恋人探しなんてもってのほか。最底辺の中でもそれだけでは生きていけず、犯罪に手を染めていく。偽造テレカを作ったり、集団万引きをしたり、カード詐欺をしてみせたり、そしてついに殺人の以来を受けることに…。そんな灰色な日々の中、追いかけてきた恋人がやくざの女になっていたことを知る…。そしてジャッキーもヤクザの抗争に巻き込まれていく・
 ジャッキーの映画にこんなストーリーがあるのも驚きだが、今度のジャッキーはカンフーを使わないらしい。カンフーを使わないジャッキーって何だ?と想像がつかない感じです。
 この映画は残酷描写のため中国で上映中止になっている。が、本当の理由は別にあって、それは
「不法入国者の描写があまりにもリアルだから」
と言われている。政治的に危ない発言が多いジャッキーのこと、こんな映画を撮っているのには何か理由があるのかも知れない。
 日本でもR-15になっているので、よっぽどなのだろう。予告編やスチールを見た感じでは金のかかった「Vシネ」的な感じになっているけど、不法入国者が集まって愚連隊化し、ヤクザや警察とやりあいながら成り上がっていく姿は戦後の日本の闇社会の成り立ちと同じ。ジャッキーと言えば
・ハリウッドでお笑いを混ぜつつ軽いアクション
・香港でかなりマジなカンフーアクション
を交互に発表してきたけど、ここに来てのこの変化。何かあったのかな。
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ピッチャー

 最近の面白いニュースといえば、
「150キロ出た!伊良部復帰!」
でしょう。
 マスコミ嫌いのため、限りなくダークなイメージをまといながらアメリカに渡って、そこでも「太ったヒキガエル」なんて言われちゃって日本に復帰するも、何だか知らない間に引退したかと思えばアメリカでうどん店をオープン。しかし大失敗で借金を抱え、久しぶりにテレビにでた!なんて思っていたら心斎橋で暴れて酒瓶を投げつけたというニュースだったり、踏んだり蹴ったりの伊良部。復帰のニュースは大変嬉しいのですが、復帰の理由が
「後輩に投げ方を教えるために、投げて見せているうちに、1日に30球ぐらい投げていたら肩ができちゃった。」
なんだから、本当にわからないものである。引退の理由は膝の故障だったけど、
「フォームを改造したら負担をかけずに投げることが出来た」
って現役のときからやっておけよ!、と思うものの、きっとこれが「才能」なんだよね。
 ピッチャーというのは特別なもので、体格や運動神経に恵まれていても「センス」が必要なポジションである。おそらく伊良部はその「センス」を余るぐらいにもっているということなのだろう。
 
 映画で「オールド・ルーキー」というのがある。肩の負傷で引退した元マイナーリーグ野球選手が野球部の監督をしていて、部員らの練習の相手をしているうちに肩が治っているってことに気づきメジャーのテストを受けて合格する、という映画である。一応実話を元に作られているんだけど、「肩が治っていた」という下りははどうも信憑性がなく、本当かなあなんて思っていたんだけど、あるんだね。
 復帰先は独立リーグだから、メジャーや日本野球界のような華やかさはないけど、ちゃんとしたプロリーグである。「オールド・ルーキー」の主人公ジム・モリスは35歳でメジャーに復帰しているんだけど、伊良部は40歳だからより難しいと考えるのが普通。でも、伊良部には年齢は関係ない気もするんだよね。
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体調

 体調を崩してしまった。日曜日あたりから何だかおかしくて、夜寝る頃には頭痛。月曜日の朝起きた時には頭痛はそのままで、目眩が増えていた。いつものフルコースである。ここの所なかったので久しぶりである。毎回毎回自分の弱さが頭に来るけど、ここまで来ると慣れみたいなものが出来ているから不思議である。この先年齢とともに身体は少しずつ弱ってくるわけで、どうやって生きていけばいいのか不安である。薬飲んで寝よ。
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風のうたをきけ

 風はどこから生まれているだろうか。子供の頃は良く考えたものです。不思議で不思議で、そのメカニズムを解明しようと躍起になったものです。もしかしたら宇宙から来ているのかと、本気で考えたりもしました。
 ちょっと大人になると、風というのは空気の移動から生まれるものだとわかって、空気というのは温度の高いほうから低いほうへ流れる性質があって、異動する事で風が出来るということがわかる。一瞬な〜んだそんなもんか、と思うけど
「空気というとんでもなくでかいものが移動しているのか!」
それってスゲーとビビったものです。目に見えていないだけで、もし空気に色が付いていたら、そのあまりに大きさにビビることでしょう。ま、「大きさ」というちょっと御幣があるかもしれないけどね。形があるものでもないし。
 それにしても昨日の風はすごかった。どこからともなく砂を運んできたり、立っているものを倒したりで迷惑千万である。やっと収まったと思って、窓のサッシを触ってみるとシャリシャリしていたりする。どこの隙間から入ってくるかはわからないが、風は常に侵入してくる。良く考えたら大陸から黄砂を運んだりしてきているわけだから、とんでもない力である。空から魚とか蛙が落ちてきたという奇跡の話があるけど、あながち嘘とも言えない気がする。
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26世紀青年

 大変残念なことではありますが、昨日長々と書いた「WALL・E」は「26世紀青年」という映画を大きくパクっています。「影響を受けている」とオブラートに包みたい所だけど、それではカバーできないぐらいにアイディアをパクっと頂いちゃっています。

 この「26世紀青年」の一番悪い点はこのタイトルで、つけた奴にはいますぐに土下座して欲しいぐらいです。現代は「Idiocracy」でIdiot(バカ)とDemocracy(民主主義)をあわせた造語になっていて、「バカ主義」みたいな意味である。
 タイトルの通り、この映画は26世紀の地球を描いている。26世紀の地球はめちゃくちゃになっている。植物は育たず、どこもかしこもゴミだらけ。なぜなら、みんなバカになっているからである。
 インテリと教育レベルの低い人とでは、産む子供の数が全然ちがう、というデータがあって、インテリのカップルは中々子供を生まないのに教育レベルが低いカップルはドンドン産む。教育レベルが低い人が断然多くなるワケで、26世紀ともなればバカが増えている!という設定になっている。そんな時代に、現代から冷凍保存されていた主人公が目覚める。この主人公は軍の実験で冷凍保存でされていたのだが忘れられ、ずっと眠っていたのだ。とにかく普通の男なのである。能力も容姿も知能も普通なのである。そんな普通の男が26世紀では「天才」になってしまうわけで・・・、という話である。
 26世紀の人間がどのぐらいバカかというと、「体にもいいから植物にもいいはずだ」ということで植物にもゲータレードをあげたりするぐらいである。コメディだから笑っちゃうんだけど、そこまではなくても近いものはあるかも知れない・・・、と逆に笑えなかったりもする。
 この映画でのゴミの描写や、未来人が座っている椅子が「ウォーリー」に出てくるものと同じで、「似ている」というレベルではないから頂いちゃったことは確実である。ストーリーには直接関係のない描写だから、特に気にすることもないけど、「ウォーリー」と「26世紀青年」は不思議な裏表の関係になっていてこの対比が面白い。僕が昨日書いた
「現代社会への批判」
をこの「26〜」も行っていて、それをコメディにしているんだけど、笑えるか笑えないぐらいのギリギリの線で人間をかなりバカにしている。おかげさまでこの「26〜」は泣かず飛ばず。誰だってバカにされる映画を見に行く気にはならないからね。そういう意味ではその批判をかなり砕いて食べさせたのが「ウォーリー」で、こっちは大ヒット。やっぱり上手いんだよね。
 ちなみに26世紀のスター・バックスは風俗店になっているようです。
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WALL・E

 映画「WALL・E」(面倒なので以下ウォーリーと表記)のDVDが今週発売された。この「ウォーリー」はフルCGアニメで有名なPIXARの作品である。「トイ・ストーリー」、「ファインディング・ニモ」、「カーズ」等を作ってきた会社である。ハズレがなく、どんな年齢層でも楽しめる映画を作ってきたPIXARは一種の品質保障になっていて、公開される作品は全てヒットしている。
 例に漏れずこの「ウォーリー」も大ヒットを記録。劇場は人でごったがえし、大人は素直に感動し、ガキどもは
「うおりいい、うおりいい」
と興奮した。
 「ウォーリー」とは、人類のいない地球に残された掃除ロボットの名前である。掃除をすることが仕事だから、人類がいなくなってからも700年間ずっと一人で掃除をしている。「ウォーリー」(同じ型のロボット)はたくさんいたのだが、一つまた一つ壊れたり止まったりして、稼動しているのはこのウォーリーだけである。このロボットがちょっと変わっていて、珍しいものを集める収集癖があったり、昔の映画「ハロー・ドーリー!」を見ては切なくなったりする。そんな彼の夢はその「ハロー・ドーリー!」の1シーンの様に
「いつか誰かと手をつなぐ」
事である。
 そんな繰り返しの日常の中、ウォーリーの前をピカピカの、いかにも最先端のロボット「イヴ」が現れる。イヴは地球の環境汚染レベルを調査し、植物を探すというミッションを受けていた…。

 ここまで読むと「ウォーリー」は恋あり冒険あり切なさありの普通の映画に聞こえると思う。そして実際そうである。笑いもあり、ハラハラ・ドキドキもあって、最後には深い感動がある。ディズニーっぽい映画であり、安心して子供に見せられる映画である。しかし、ウォーリーには「裏ウォーリー」とも言うべき姿があって、これはこれで面白いのである。
 「裏ウォーリー」はとにかく説教臭いのである。見ていると、なんだかずっと怒られている気がするから不思議である。


ここからちょっとネタバレ。これから見る予定の人はここで止めてください。





 ウォーリーはイヴを追いかけながら、人間が住んでいる巨大な宇宙船にたどり着く。そこには地球を捨てた人間たちの子孫が暮らしている。彼らは一様に丸々と太っている。終始宙を浮いている椅子に座り、会話はモニター越し、スポーツはヴァーチャルで行う。彼らをコントロールしているのは巨大な企業で、その企業が彼らが食べるもの、着るもの(流行)、一日の行動を決めたりする。子供は試験管で生まれる。つまり、人間らしさを失った人間なのである。この「完璧に管理された未来社会」は多くのSF映画で描かれるシチュエーションである。未来に起きている事としてサラっと描いちゃっているけど、実はどれも現在の社会への批判になっている。

・地球はゴミだらけになっている
・人間はみんな運動をしないので丸々と太っている。
・隣にいてもモニター越しで会話をしている。
・みんな同じものを着ている
・みんな同じものを見ている
・みんな同じものを食べている
・巨大な企業の独占
・全てはコンピューター管理

これらの点を見せられると怒られている気がして、ごめんウォーリーーーと思っちゃうんだよね。未来の人間たちは地球があるって事すら知らないから、自分たちが飼いならされていることに気づいていないんだけど、それは今の人類も同じなんだよね。出てくる人間たちの誰よりもウォーリーとイヴの方がずっと表情豊かで、人間っぽいことも大きな皮肉である。

この
「子供でも見れる王道冒険アニメ」

「メッセージ映画」
を両立させてしまうことは中々ないことで、非常に高度な作品だと言える。それをファミリー向けにガキどもに見せていることを思うと、悪意があるとも言える(笑)。しかもエンドロールの最後の最後にも仕掛けがあって、大変嬉しいやらムカつくやらで、見ていない人は必ず見てください!
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あれってドッキリじゃないか?

 34歳の大人に
「飲んでいる時、脱ぎたくなる事は以前にもありましたか?」
と、記者会見の場で質問するとき、質問者はどんな心境なのだろうか。きかれる方はもちろんいい気分はしないだろうけど、きく方だって良い気分はしないはずだ。しかも答えが
「パンツ一丁になった事があります」
という答えなんだから、恥ずかしい事を言わせてしまったという罪悪感があるはずである。この際、大爆笑をしてあげる事が一番優しい反応じゃないだろうか。
 中川昭一が泥酔会見をした時だってここまで話題にならなかったのに、明らかに異常な扱いである。少なくともトップニュースとして扱う話題でもない気がする。おそらくアル中の疑いがあって、それっぽい質問をするんだけど、ハッキリとはきかずに周りを埋めるようなやりとりも変だし。
 今日の夜、記者会見を見て思ったのは
「これって壮大な規模のコントなんじゃないか」
ってこと。記者会見する側もされる側もすごい真剣で、真面目にやればやる程おかしくなってくるから不思議なものである。良ーく見るとリポーターが全員芸人だったり、弁護士が児玉清だったり、持っていたマイクがうまい棒だったりしたら面白いんだけど。見ている人は誰も気づかないぐらいの高度な笑いなのかも知れない。とにかくこのニュースが真面目に取り上げられる度に世の中がバカになっていく気がする・・・。くだらない。
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流行語狙いすぎの巻き

 わがフロリアーナには年に一度の流行語大賞というのがありました。一年を通じて流行った言葉を審査し、発表するという一大イベントでありました。副賞などは特にありませんが、みんで奪い合うぐらいの栄誉ある賞でありました。しかし、しかしであります。今年はまだ4月に入ったばかりですが、流行語大賞はすでに決まってしまいました。流石のフロリアーナ流行語大賞でもこれに勝てるものは出てこないでしょう。
それは
「裸でなにが悪い」
「シンゴー、シンゴー」
であります。流石にこのインパクトに勝てるフレーズは今後何年も出てこないことでしょう。覚えやすく、使いやすく、インパクトもあり、流行語としては完璧であります。このフレーズが飽きられるまで、日本中のシンゴたちは大活躍することでしょう。

 いやいや、今日のワイドショーを見たときはビックリしました。「逮捕」と紹介された時は何をしたんだ!とビックリしましたが、それが全裸で公園で暴れていたとわかり、爆笑です。大爆笑です。ファンの方には申し訳ないですが、34歳の男が深夜の公園でフリチンで暴れまわる様子は漫★画太郎の世界です。あの画風で、暴れる様子を想像できてしまいます。悔やまれるのは、映像がないこと。誰もがポケットにカメラを持ち歩くこの時代、ラッキーな誰かが撮れなかったのか、非常に残念です。
 しかし、あまり笑ってもいられません。なにやら社会的衝撃はかなり大きいようで、TV番組、CM、映画が打ち切り、降板、カットになること必至。特に撮影がすでに終わっているとされる主演映画の公開も無理となれば、何十億円の世界。このままでは地デジに対応しても姿は見れない状態になるかも知れません。

 それにしてもすぐに家宅捜査になったことに驚きである。薬物検査はシロだったという報道だし、暴れ方がよっぽど酷かったということだろうか。それとも有名税かな。迷惑はかけたけど誰かを傷つけたわけでもないし、そんなに大騒ぎしなくてもいいと思うけどなあ。もうだいぶ恥をかいているし。
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証拠なしでの死刑

 あれからもう10年以上経つのか、「和歌山カレー事件」。事件の事すら忘れていたけど、最近の報道で色々と思いだした。当時は毎日の様に報道され、いい加減うんざりしたものだ。途中から保険詐欺の疑いも出てきたり、あのおばちゃんのキャラが確立されるにつれ、変な注目を集めた奇妙な事件であった。動機がまったくわからず、そして証拠が全くあがらかったが、あのおばちゃんの笑い顔を見た誰もが
「絶対にやっているにちがいない」
と思ったはずである。
 とにもかくにも物的証拠なしで死刑が下ったわけで、異例中の異例の判決である。証拠はないけど、どう考えてもあんただよ、って事で死刑になるのが引っかかる所。被害者の遺族を含め、ニュースを見ている誰もが
「アイツに決まってるじゃん」
と確信しているだろうけど、証拠が出てこないことには変な気持ち悪さが残ってしまうのも事実。嫌というほど自白を促されたと思うけど、口を割らなかったのはよっぽど根性が座っていたのかもしれない。検察側の状況証拠の信頼性が重要視されてのこの判決、って事になっているけど今後陪審員制度が始まったら同じ判決は下ることがあるだろうか。法律のプロからみれば当たり前の判決と思えるだろうけど、慣れない陪審員だったら証拠なしで死刑は下せないよね、きっと。死刑にするには絶対的な、水戸黄門の印籠みたいな証拠がないことには難しい気がする。僕だったら、ビビッて無期懲役とかにしてしまいそうである。それで正義が働くのだろうか。不安だ。
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オリンピック誘致

 東京都がなぜそこまでオリンピック誘致に熱心なのかイマイチ分からなかったけど、儲かるらしいんだよね。なんだか完璧な接待だったみたいで、あの女性の偉い人はとても喜んでいた事から、もしかしたら電車でオリンピックを見に行く事が出来るかも知れない。食べ物の事は良く分からないけど、あのジオラマは感動的で効果てきめんだろうなあ。国立科学博物館の一画を売ってくれないかな。
 オリンピックが4年に1回開催されるのは準備に時間がかかる事もあるけど、飛行機が発達していなかった昔では、現地に行く事も大変だったんだよね。船で何ヶ月も移動したわけだ。つまり、参加できた時点ですでに勝利者だったわけで、「参加する事に意義がある」という言葉もそこから生まれたって事らしいんだよね。今では色んなスポーツの国際大会があちこちで頻繁に開催されている。スポーツのプロ化も進み、オリンピックの希少性みたいなものは薄まった。「儲かる」という道を選んだのは当たり前かも知れない。

 
 
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