映画日記

 今年の中盤ぐらいでつけていた映画日記をやめてしまった。1年の間に結構観るんだけど忘れてしまうことも多く、それを防ぐために軽い感想とともに書きとめていたのだが、ある日どうでも良くなって止めてしまった。
 いい映画は頭に残ったり心に残ったり、観てから長い時間その気持ちを引っ張ってくれるんだけど、逆にあまりにもダメな映画だと見終わった瞬間に「何観たんだっけ?」と思い出せなかったりする。この時期になると「2010 ○○BEST10」みたいな企画を目にすることが多くなって、俺の今年の映画BEST10はなんだろなあ、と思いながら思い出そうとしていたんだけど、全然思い出せず。今になってちゃんと記録をつければ良かったのに・・、と後悔中です。
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暴力

 あまりにも良かったため@25にあげて映画で「息もできない」という韓国の映画がある。社会の底辺に生きるやくざの男と、心に傷を持ちながらも健気に生きる女子高生が出会い・・、というストーリーである。男のほうは出所したばかりの父と暮らしている。この父が服役の原因となった大きな犯罪を犯しており、主人公はそれを許すことが出来ない。彼はとにかく暴力的で、自分の気持ちを言葉で表現することが出来ない。借金の取立てをするのが仕事なんだけど、債権者を殴り、部下を殴る。家に帰っては父を殴っている。
 女子高生の方ははベトナムで戦い、後遺症があって働けない父と、やくざになろうとしている兄と暮らしている。母親はヤクザに殺されたのだが、ボケている父は母親の死を理解できず、毎日毎日
「あの女は男と逃げたのか!」
と暴れる始末。彼女は家事をしながら金を稼ぎ、学校にも行く。主人公2人とも何かの拍子でいつ崩壊するか分からない生活の中にいるのである。ある日、主人公が吐いた唾が彼女の制服にあたる。彼女は男に文句をいうのだが、男は何も言わずに彼女を殴って気絶させる。それが出会いである。やがて2人は心を通わせあうんだけど、2人の間には実はある因縁があった・・。
 とにかく主人公の男ずっと下品な言葉を吐きながら誰コレかまわずに殴っていく。最初はなんて乱暴でどうしようもない男だ、と思うんだけど映画が進むに連れ、殴ることしか出来ない彼の悲しさを理解できるようになる。彼は世の中の全てが嫌いなんだけど、自分自身が一番嫌いなのだ。そんな人間なんているわけないじゃん、なんて思うけどそんなことはない。誰の中にも暴力性はあるからね。主人公みたいに「バカやろう!」を連呼しながら誰コレとかまわず殴ることはないと思うけど、彼らの境遇に落ちればどうなるかは分からない。そう思うと本当に怖い。
必見です。
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今年最後の練習

 今日はWEED今年最後の練習。もう1年間かっ!ってビックリではあるんだけど、去年のことは全く覚えていないため、比較のしようがない。去年ってどんな状態だっけ?(笑)こんなんでは去年より進歩したかどうか判断できないんだけど、どうなのだろ。発展途上のチームにあっては常に足りない何かに対応している間に時間が過ぎていくから、時が経つのは本当に早い。

 昨日コスモの体育館に20人ぐらい集まったんだけど、みんなでワーワーいいながら走っているのを見て、なんの縁が巡り巡ってこの出会いに繋がったのかを一瞬考えた。あの体育館の中には新しい仲間も古い仲間も好きな奴も、尊敬している奴もいた。交わる要素なんてない僕らの人生が交差したのは間違いなくフットサルのお陰なんだけど、それ以外にも何かあるんじゃ無いかと最近思う。その正体は分からないけど。帰りに皆で歩きながら、「楽しかったね」って普通に口にでちゃったんだけど、ああいう気分って1年でそう何回もないよね、きっと。
 というわけで今日も言ったように、皆で蹴れる時間を大事にしたいと思う。皆揃って蹴れる時間って永遠には続かないし、実は案外短い。有限なんだよね。昨日のような会を持てる回数だってこの先に後何回あるか。僕はまだまだ皆と蹴りたいんだよね。後どれぐらい出来るかかどうは分からないけど、だからこそ大事にしたいのであーる。
フットサル、サッカー | comments (162) | trackbacks (0)

練習試合

 今日はコスモアリーナでフロリに練習試合をしていただきました。こっちとしては相手をしてもらうだけでもありがたいし、申し訳ないんだけど楽しかった。皆昔からの仲間で、良い時間も悪い時間も一緒に過ごしてきた上に、今も今日みたいに真剣な時間を過ごせるのはやっぱり特別なことだよね。相手不足ではあったと思うけど、真剣に持てる力を出しました。またお願いします!明日も練習だーー。
フットサル、サッカー | comments (114) | trackbacks (0)

未発表作2

 思えば「THIS IS IT」も未発表作の一つなんだよね。本当はツアーのDVDを出すときのメイキングにでもなればいいんじゃないか、ということで撮影されていた映像で、決して劇場映画として撮られた映像じゃなかったんだよね。当時も公開時には賛否があったが、皮肉なことににもその賛否がヒットに繋がった。コンサートの総合演出を手がけていたケニー・オルテガ(ハイスクール・ミュージカルの監督)は劇場公開に反対で、手を引くつもりでいたのだが
「他の誰かがやるくらいなら俺がやる」
と言って、断片を編集して「THIS IS IT」を作ったのである。だから、なんというか、男気というか、弔い合戦じゃないけど、そこには関わっていたスタッフの魂みたいなものが確かに宿っていて、作品を観る事でそれを感じることが出来るんだよね。というわけで昨日の夜にTHIS IS ITを観始めた僕はどうにも興奮が冷めずなかなか寝付けなかった。
 いろんな考え方があって、アーティストによっては、マイケルと一緒には作ったけど発表できない作品は燃やす、と言っている人もいるんだよね。まあ、正解のない、人によってちがう考え方だろうけど、皆が皆丸く収まる策はないものかな。
散財もの | comments (14) | trackbacks (0)

未発表作

zaP2_G0014888W.jpg 12月15日にマイケル・ジャクソンの「新作」「MICHAEL」が発売される。新作とは言っても本人はもういないわけで、未発表作を集めたアルバム、という事になる。活動しているように見えなくても、マイケルが終始色んなアーティストと曲を作っていて、いつでもアルバムを発表できる状態にあることは有名な話ある。曲に関わるスタッフとアーティストと「何も語らない」という契約を結んでいるとも言われ、噂の域をでない情報しかないのはそのためである。
 
 アーティストが亡くなってからの発表ってたくさんあるけど、その受け止め方は様々。誰もが聞きたいけとは思っているけど理由あっての未発表曲なわけで、
「アーティストがあえて出さなかった曲」
という考え方も出来るんだよね。特にマイケルは異常なぐらいの完璧主義者で、作っているのになかなかCDを出さないため、
「いい加減アルバムを発表しろ!」
と迫るレコード会社と揉めることも多かった。そういう意味では今回のこのアルバムにはマイケルの意志とは別に作られたということもあり、ファンとしての心もちは正直微妙である・・・。

 僕も正直どうかなあ、と思っている。でも、こう思うこともある。あまりにも存在が大きすぎると本人の意志とは別に、責任感というか、公共性というか、一個人でありながらも
「みんなのもの」
であるんじゃないかと。もちろん、超勝手な考えで正しくもない事は重々承知だけど、大きすぎる影響力は一人の人間の存在を超えるのかな、って思うんだよね。だから、亡くなった後に自分の作品が自分の知らない所で発表されるのは仕方がないのかな、とも思う。間違っているとも思うけど。
 残された曲たちを知ったマイケルの仲間やスタッフが責任感や使命感に、そして自分の中の正義感にかられ、ありとあらゆる手を使って出来うる最高の形でマイケルの作品を発表することにしたと信じたい。
日々 | comments (19) | trackbacks (0)

扱い方

 そういばCMでもう一つ気になっているのがあった。ドコモのダース・ベイダーが出てくるCMである。すごく面白い発想で、ダース・ベイダーのクールさとビジュアルが商品にピッタリだとは思うけど、ダース・ベイダーにそんな扱いをしていいの?って思うんだよね。
 まあ、なんでもそうだけど、
「有名になりすぎるとパロディになってしまう」
という事はある。ダース・ベイダーが呼吸をする時のシュコーシュコーって音はもうギャグになっているし、登場する時のマーチもアチコチでコント的に使われている。その存在を逆に面白おかしく扱おうと誰かが思いついても不思議ではない。ただ・・、何となくだけど・・、スター・ウォーズファンとしてはすごくガッカリ、なんだよね。
 ダース・ベイダーの頭が貯金箱になったり、PEZになったりするのはどうなの?ってきかれるとそれは別にどうでもいいんだよね。アレはあくまでもキャラを使っているのであって、「イメージ」だけを利用しての商品なんだけど、このCMではダース・ベイダーが動いたり喋ったりしているんだよね。「本人が」っていうとちょっとおかしいけど。(笑)
 
 スター・ウォーズは映画界で始めて関連グッズで儲けた映画で、そのため権利関係にはメチャクチャ厳しいことで有名である。ドコモは公式に許可を得てのCM作成だろうから、いわばルーカスが認めたCMってことになってしまうんだよね。そこが信じられない・・。まあ、ドコモが膨大な使用権を払ったことは間違いないだろうけど。
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ザ・ビーチ

 今日の昼間の12chで「ザ・ビーチ」という映画を流していた。僕はこの映画が大好きで、何度も観ている。レオ・ディカプリオ主演、ダニー・ボイル監督という、今ではドリーム・チームみたいな組み合わせなんだけど、映画的には大コケした失敗作ということになっている。タイで行われた撮影中にはタイ政府とも揉め、ディカプリオのフィルモグラフィーを紹介するときに省かれることも多い。
 本当に存在するかどうか分からない、都市伝説で語られる様な、美しすぎるビーチに辿り着く若者たちの体験談を描く映画である。彼らはそのビーチで強烈すぎる経験をし、やがてそこを離れることになる。その中で変わる自分、そしてやっぱり変わらない自分と対峙するのである。
 僕は若い頃にそんな強烈な体験をすることに対してある種の憧れを抱いてた。その後の人生が変わってしまうような、そんな体験をしたいなあなんて思っていたんだけど、今見るとあまりとそう思わないんだよね・・。歳を取ったってことなあ。
 どんな作品でも、この「出会うタイミング」が大事だったりする。多くの場合はそのタイミングは選べないものだから、運だったり縁だったりするのかな。だから、どんな失敗作でも大事にたいな、なんて思うのである。
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雨ニモマケズ 風ニモマケズ

雨ニモマケズ 風ニモマケズ

雪ニモ 夏ノ 暑サニモマケヌ

丈夫ナ カラダヲモチ

 いきなり今日から寒い。今日は整体の日だったので、足、肘、のついでに風邪に効くというツボを押してもらいました。施術してもらいながら僕が風邪を引きやすい体質であることを話しながら、対策や抗体の作り方などを教えてもらう。教えてもらいながら、「雨にもまけず・・」なんて思い出したのである。

 宮沢賢治の「雨ニモマケズ〜」は有名で、誰もが知っていると思う。この詩は賢治が病気をしているときに書いた詩で、死後に弟が発見した詩なんだよね。詩というよりは自分に向けた願望みたいなものであるといわれている。病気がちだった賢治は今日みたいな寒い日に、ベッドから外を眺めながら
「早く良くなりたい」
と思ったに違いない。多分、この詩には戦前の男としてのあるべき姿を描いているのだと思う。丈夫な体で粗食に耐え、献身的に働く。自己犠牲を解いてるんだよね。

 というわけで、弱っている時にこの詩を思い出すとちょっとシンクロが生まれて、ちょっと暗い気分になったりする。特に「丈夫な体を〜」のくだりでは、お前は不合格じゃ!なんて言われているようでちょっと悲しくなったりする..。マケマクリダ。
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微笑ましい 

 今ABCマートで僕が愛用しているDANNERのブーツが売られている。ABCマートで扱われるのは初めてじゃないから驚きはないし、買いたいときは近くで買えるからむしろ便利なんだけど、おそらく期間限定的な扱いなんだよね。前回もそうだったし。
 というわけで、普段はそこら辺では売られていない時、DANNERを買う時は上野の専門ショップに行くことにしている。DANNERしか入ってない気合の入ったショップがあるのだ。店が店だから集まる客も客で、みんな足元をチェックしあっている。
 ある日店を訪ねたとき、同じモデルを履いた50代ぐらいの男性が2人いた。2人は同じブーツを履いていることについて話し合っていたようで、僕は会話に聞き耳をたてた。
「俺のはイタリー製だよ」
「俺のは8万円する奴だもん」
「でもこれはヌバッグだよ」
と自慢話をし合っていた。見かけは同じでもどうやら細かい違いがあるようで、それを競い合っていたのである。微笑ましい会話に僕はなんだか笑ってしまそうになり我慢したんだけど、店主は大笑いしていた。なんか、自分の未来をちょっとだけ想像できた瞬間であった・・。
 
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