親孝行は黙ってやれ

 9.11についてコメントを求められた小沢健二はノー・コメントで通した事を覚えている。当時は、多くの有名人は平和への願いや遺族に対する同情の念を公式に発表していて、このノー・コメントには違和感を感じた。しかし、今になってあえて自分の考えを発表しない事の方が、安い平和への願いを語るよりもよっぽど真摯で誠実だと思うようになった。思えば加害者を攻め、被害者をかばう事は簡単だけど、当事者でもないものが本当に心の奥からその痛みを理解する事ができるのだろうか。特に有名人ともなればその影響力もバカにならない。
 何だか最近安いメッセージソングが増えている様な気がしていて、有線やラジオでかかったりすると非常にイライラする。この傾向はいつからかはハッキリと分からないけど、少し前に家族や親、母親への愛を歌う曲が流行っていた時期があって、その流れから生まれたものなのかなと思っている。どの時代にもメッセージソングはあって、特にこういった暗い時代になれば社会を切ったような歌詞の曲は出やすいものだと思うんだけど、あまりの軽さに説得力がない。聞かなきゃいいだけの話なんだけどね・・。
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