月面基地は希望

 昨日の日テレの「NASA50年」の特番が面白かった。世界最高峰の頭脳が集まるといわれるNASAの50年の歴史が濃くないわけがなく、期待通りの濃密な内容であった。
 番組の最後に紹介されたの2024完成予定の月面基地の映像であった。月を研究することはもちろん、火星に行くまで途中のポイントとしての役割を担う、超巨大プロジェクトである。宇宙ステーションを含め、宇宙探索プロジェクトはいつも現在進行中なのだが、莫大な金と時間ががかかることから常に世の中の動きの影響を受けるものである。経済ショックに苦しむ世界、そして宇宙より地球のことが先きじゃない?という考えがマジョリズムである現在、宇宙に行く事、まして月に基地を作る大義名分なんて存在しないも同じ。今も火星で探査機が二つ動いているけど、火星を知ることで何かが変わるわけでもなく、金を垂れ流している。
 思えばアポロ計画はアメリカとソ連の意地の張り合いと見栄から始まったものであった。「人類は宇宙を目指す」なんて言うと格好よく映るものだけど、そんなものはなく、国と国の力の比べあい、相手より優位に立ちたいという側面の方が大きかった。軍事的価値があったからこその実現で、ロマンや挑戦は後付けであろう。

 まあ、でも不景気の今だからこそ宇宙を目指す意味があるとも言える。しぼんでいる今の社会だからこそ挑戦すること、可能性を求めることは必要である。今だからこそ、この時代だからこそ「本当に宇宙を目指す意味」はあるのかも知れない。宇宙に出る度に人は宇宙よりも地球の素晴らしさを意識するものだしね。
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