辰吉

 久しぶりに辰吉の姿をTVで見た。辰吉選手は38歳になったため、日本でのプロライセンスを剥奪されている。現役にこだわる本人は最近タイで試合を行い、7RTKO負け喫している。
 僕が持つ辰吉選手の印象と言えば、自分の事を話さないコミニュケーションの下手な人、というイメージである。ヤンキーキャラもあって良い具合にマスコミにいじられて来たけど、本当の姿を知る事はなく、今日の番組であんなに喋る事はなんだか不自然でもあった。
 そのタイでの試合の模様が流されたけど、過去のスピードはなくパンチを受け続けていた。辰吉選手の年齢を知っているこっちとしてはハラハラしっぱなしであった。もちろん年齢の差でもあるだろうし、身体はすでボロボロであろう。その姿を見ていると、試合を認めない日本ボクシング協会の判断は正しいと言わざるを得ない。生命の問題にもなってくるし、その場合は相手だってやりたいとは思わない。
 でも思えば、パンチを受けまくるスタイルは今も昔も同じ。それで目をやられ、網膜剥離になり、表舞台から消えた。でも消えていただけで本人は変わっていなかった。というより、回りからカメラがいなくなっただけの話なんだよね。
 勝利という奇跡は起きなかったけど、変わらずにずっと同じモノを求め続ける、打ち込み続けられるその存在自体が奇跡とは言わないけど、少なくとも普通ではない。これが正しいのか間違っているのかは分からないけど、本人はそれしかできないという事だろう。
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