オリンピックって他国を知るチャンス、だよね。

 スポーツニュースを見ながら、たまあに恥ずかしくなる光景がある。例えばサッカーのニュースだったりすると、大事な試合の前の記者会見で、世界的に有名な選手に
「中田選手のことはどう思いますか?」
と、日本人の記者が日本人選手のことをきいたりする。有名な監督に
「日本代表のことはどう思われますか?」
ときいたりする。その試合の対戦相手だったり、次に当たる相手だったらまだいいけど、何の関係もないのに日本人選手やチームのことをきいたりする。時には
「何でそんなこときくの?」
ときかれた側の表情が映ることがあって、途端に恥ずかしくなったりする。これは野球選手がメジャーに行ったり、バレーの選手がイタリアに行ったり、ハンドボールの宮崎選手がイタリアに挑戦したときも同じだった。きかれた側は失礼のないように丁寧に答えてくれるけど、頭の中に「?」と浮かんでいることが丸分かりなのである。
 日本のマスコミは日本人しか追いかけないのは昔から有名な話である。僕は
「いや、イギリスとかイタリアの方がすごいんじゃないの?」
と思っていたけど、そっちは国籍関係なくにすごいらしい(笑)

 というわけで、僕は上村愛子選手がメダルを逃したことを知っているけど、優勝した選手がどれだけすごいのかを知らなくて、国母選手がメダルを逃したけど優勝した選手がどんな選手なのか、名前をすらも知らないことに気付いた。国母選手が叩かれていた時に、強化指定選手じゃないから金をもらっていない事も知らなかった。だけど、日本人なのにロシア代表で出ているカワグチ選手のことはバッチリ知っていたのだ。リアルタイムで見れれば解決する問題なんだろうけど、多くの人がハイライトや短いニュースで情報を頼りにしていることを思うと、さすがに偏りすぎじゃないかと思うのだ。
 誰もが応援したい自国の選手を中心に報道するのは当たり前だし、叩かないで純粋に報道して欲しいんだけど、ちがう国の人だったとしても、優勝した選手にはそれなりにいい話やドラマがあるはずである。勿体無いなあ、と思うのと同時に、
「自分の国の選手ではないけど、見ていたら格好良くて好きになっちゃった」って事も十分にありえるわけで、そしてそれってとてもオリンピック的な感じがして、すごく素敵な事なんじゃないか!と思うのである。
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