世界が変わった日

 原爆が爆発したその時、生死を分けた瞬間がたくさん存在した。ピカッという光が見えた瞬間、教えられた通りに耳を塞ぎながら腹這いになって助かった人がたくさんいた。同じ部屋にいながらもその体勢を取れずに亡くなった人も同じぐらいにいたという。他にも、柱の陰にいて飛び散ったガラスを浴びずに済んだ、ちょうど防空壕を清掃中であった、家でしゃがんで靴ひもを結んでいたら、家は吹き飛んだけど低い姿勢を取っていた自分は助かった、等の話を聞いた事がる。生死を分ける瞬間というのは思いがけない所にあったみたいだけど、だからこそ何とも言えない気持ちを感じる事がある。
 
 この時期になると、戦後の日本の支えたものは何だったんだろう、と思う。今の僕らにはきっと想像も理解も出来ないものである事は間違いない。

 苦しい思いをした事のある人が共通して感じる事として
「自分の家族や子供に同じ想いが絶対にさせたくない」
というのがある。僕は、この「想い」が日本の希望の光となり、復興を遂げる原動力になったんじゃないかと思っている。上に書いたような、ギリギリの状況でで命をつなげた人たち、その気持ちが今の社会に繋がっているのだと思う。綺麗すぎる話ではあるけど、国家とは行っても結局は人と人の繋がりであるわけで、そこには理屈や計算じゃない何かが絶対にあるはずである。

 今月の終わりには日本の新しいリーダーが決まりそうである。日本は分岐点に立つこの時、この国を支えたすべての人々の思いが僕らを通して、未来に繋がってくれればいいと思う。
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