2009.08.09 Sunday 13:56
夏になると見たくなる映画
いい映画の絶対的条件として
「人生の中で2度は観る」
というのがあります。誰にでもたまあに見たくなる、この季節になると見たくなる、という映画があると思います。
学生時代に友人の家に遊びに行った時、そいつの家に
「スタンド・バイ・ミー」
と
「風の谷のナウシカ」
のまだ封を切っていない新品VHSが置いてあった。よっぽど好きなのだろうなあ、と思いながら未開封である事の理由をきいたら、
「将来自分の子供に見せるために買ってあるんだ」
と言っていた。当時僕らは20歳そこそこだったので、かなり気が早すぎたことと、当時はまだDVDが存在していなかったので今では無用の長物になっているだろうって事を除けば、すごくいい評価のしかただな、と思ったことを覚えている。
夏に見たくなる映画といえば、「スタンド・バイ・ミー」だよね。特に男子の場合は外せない1本である。異常に勢いがあるゲロ描写の場面とか、パンツの中に蛭が入っちゃう場面とか、スティーブン・キングならではの悪趣味なシーンはあるけど、ひと夏の冒険を描く王道の青春映画である。女の子が出てこない所も特殊といえば特殊かな。
僕がこの映画は見たときは登場人物とほぼ同じ歳であった。単純に僕もそんな冒険をしてみたいと思ったものである。線路沿いを歩いたり、朝起きると静寂の中に鹿がいたりとそれはまさに冒険に思えた。そして彼らのその後の人生に対して抱く不安を、僕も理解し何となく共有していたと思う。それから時間がたって、僕も「大人」と呼ばれる時期に入ってから観るのだが、今度は
「自分にもそういった時期があったが、それは戻ってこない」
という事を理解する。この映画を通し、時間がたったという事と、自分の変化を再確認しちゃうんだよね。
いい映画は人生の中では何度か観て、そして観る度に違う事を感じることが出来る。映画は変わっているわけでないもちろんないので、自分自身が変わっているって事になる。映画を通して自分の変化を感じるなんて不思議なことである。
この映画には16歳の時のリバー・フェニックスが出演しているんだよね。当たり前だけど映画の中ではいつまで経っても16歳のままで、歳を重ねていく時分自身と比べてしまう所もある。今も生きていれば40手前ぐらいになっていたはずだが、彼の姿はいつまでも美しいままだ。色んな意味で考えさせられる映画である。
「人生の中で2度は観る」
というのがあります。誰にでもたまあに見たくなる、この季節になると見たくなる、という映画があると思います。
学生時代に友人の家に遊びに行った時、そいつの家に
「スタンド・バイ・ミー」
と
「風の谷のナウシカ」
のまだ封を切っていない新品VHSが置いてあった。よっぽど好きなのだろうなあ、と思いながら未開封である事の理由をきいたら、
「将来自分の子供に見せるために買ってあるんだ」
と言っていた。当時僕らは20歳そこそこだったので、かなり気が早すぎたことと、当時はまだDVDが存在していなかったので今では無用の長物になっているだろうって事を除けば、すごくいい評価のしかただな、と思ったことを覚えている。
夏に見たくなる映画といえば、「スタンド・バイ・ミー」だよね。特に男子の場合は外せない1本である。異常に勢いがあるゲロ描写の場面とか、パンツの中に蛭が入っちゃう場面とか、スティーブン・キングならではの悪趣味なシーンはあるけど、ひと夏の冒険を描く王道の青春映画である。女の子が出てこない所も特殊といえば特殊かな。
僕がこの映画は見たときは登場人物とほぼ同じ歳であった。単純に僕もそんな冒険をしてみたいと思ったものである。線路沿いを歩いたり、朝起きると静寂の中に鹿がいたりとそれはまさに冒険に思えた。そして彼らのその後の人生に対して抱く不安を、僕も理解し何となく共有していたと思う。それから時間がたって、僕も「大人」と呼ばれる時期に入ってから観るのだが、今度は
「自分にもそういった時期があったが、それは戻ってこない」
という事を理解する。この映画を通し、時間がたったという事と、自分の変化を再確認しちゃうんだよね。
いい映画は人生の中では何度か観て、そして観る度に違う事を感じることが出来る。映画は変わっているわけでないもちろんないので、自分自身が変わっているって事になる。映画を通して自分の変化を感じるなんて不思議なことである。
この映画には16歳の時のリバー・フェニックスが出演しているんだよね。当たり前だけど映画の中ではいつまで経っても16歳のままで、歳を重ねていく時分自身と比べてしまう所もある。今も生きていれば40手前ぐらいになっていたはずだが、彼の姿はいつまでも美しいままだ。色んな意味で考えさせられる映画である。