命の優先順位

 アメリカでは
「水ぼうそうパーティー」
というのがあるそうだ。水ぼうそうにかかった子供の周りに、かかっていない子供を集めて、わざと感染させる「パーティー」で、子供に強い免疫を付けさせるのが目的である。もちろん、そんなメジャーなものではないだろうけど、前にも何度かきいたことがあるので、それに似たような風習はあるのでしょう。
 で、今話題になっているのが「インフルエンザパーティー」である。水ぼうそうパーティーと同じ要領で、毒性が弱いうちに感染して抗体を作っておこう、ということらしい。その発送がアメリカ的すぎて、ちょっと面白くて、
「いかにもアメリカ人が考えそうなことだわ」
と納得である。一般的にウィルスは後になってから毒性が強くなるようで、あながちそれも間違いじゃないかも、と一瞬思ったけど、専門家たちは
「バカじゃないの?」
と一蹴している。ウィルスは変化するようで、一度かかっていてもまたかかる事もあるし、そもそも感染することでどんな影響を受けるかは不明で、個人差があっ危険であるとの事。
 世の中が新型にビビッているのは日本だけじゃないようで、こんな都市伝説っぽいものが出回っていることに、インフルに対する恐怖の根深さが見え隠れしていて余計に怖い。

 まあ、もっと怖いのは社会の中での自分の優先順位を知ることである。要人や特殊才能の持ち主、特権階級だけを優先的に助け、一般市民は見捨てる、という描写がパニック映画には良くあるけど、実社会にそれが来た・・・、という事でしょうか。近代化がいくら進んでも最後には弱肉強食の世界である。
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