薬物問題

 僕がまだ10際か11歳ぐらいだった頃、大麻でラリパッパになった男に絡まれたことがある。その時僕は弟と一緒に歩いていた。行く先に2人組みの男たちがタバコを吸っていた。何となく変な雰囲気があったけど、僕らはそのまま歩いた。一人は地面に座って、もう一人は壁にもたれ掛かっていた。ちょうど横を通ったとき、壁にもたれ掛かっていた男の方が弟の腕を掴んだ。そしてそのまま離そうとしない。もう人地の男はなぜか笑っていた。僕は怖くて怖くて仕方がなかったけど、弟のもう一つの腕を引っ張って引き離して、2人で振り返らずに走って逃げた。地面に座っていた男はそのままただ笑っているだけであった。走って逃げる僕らの背中から笑っている男の笑い声がずっと続いていた。2人は追いかけてこなかった。弟と僕はなぜか両親には話さず、2人の秘密にした。
 絡んできた男たちの匂いをずっと覚えていて、もう少ししてからそれが大麻の煙だと知った。男たちの行動には大した意味もなく、ただガキをからかっただけの事だったと思う。でも僕は未だにその男の目を覚えているんだよね。僕はお笑い芸人の小島よしおが嫌いなんだけど、小島よしおの目が絡んできた男の目にそっくりであることが理由である。アレは絶対危ない。

 最近の騒動でこのことを思い出した。薬物汚染の話題が続きそうだけど、アメリカでは高校生になるまでに2人に1人(未体験率46%)は薬物を体験していることを思うと、日本もいつかそうなるだろう。薬物は収入が低い階層から広がっていくものだから、格差社会が今以上に進めばその数字もありそうだ。芸能人や一部の特権階級が好き勝手にやって苦しむのはどうでもいいけど、その波が一般社会に来ない事を祈るばかりである。
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