中国人の買い物

 最近よく、中国の買い物ツアーがすごい、と言った内容のニュースを見る。バブルを謳歌する富裕層が集団で日本にきては、アレもコレも見境なく買っていくアレである。家電製品はもちろん、日本制の化粧品、米、そして意外な所ではお菓子が人気だとか。特徴は何を買うにしても10個単位で買っていくってところで、持ちきれないぐらいの袋を下げて帰りのバスに乗り込む様子は一種の風物詩になっている。売るほうも中国語が出来るスタッフを待機させたり、専用の売り場を用意したりと工夫をしている。
 全ての映像に共通しているのは、中国人のこういった様子を面白おかしく紹介しているところである。店員に無理難題を言っていたり、子供が行儀の悪いことをしている所を流してたりと、ちょっとした上から目線なんだよね。その映像を見ながら、意地悪な視線で見たくなる感覚はなんとなくわかる気がする。我先にと買い物に必死になっている様子はちょっと滑稽なんだよね。でも、思えばこの姿って十数年前のバブル時の日本人と全く同じで、当時は海外で金を使いまくる日本人にも同じ視線が向けられていたのだろう。
 映像をちょっと意地悪な角度から製作してしまうその裏に、ちょっとした嫉妬心があるのだと思う。外国人が自国に乗り込み、金にものを言わせてアレコレと買いまくるのは気持ちのいいことではないんだよね、きっと。もちろん、金を使ってもらうのは大いに結構だけど、気分的にはちょっと、という感じなのかな。まあ、どっちにしろ金の力ってすごいなあと、あの映像を見ながら思うのである。
 
日々 | comments (8) | trackbacks (0)
calendar
<< August 2010 >>
SunMonTueWedThuFriSat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
selected entries
categories
archives
recent comments
profile
others