2010.08.08 Sunday 22:13
その前に
この前Fリーグを見に代々木まで行ったときに久しぶりに電車に乗ったんだけど、帰りの電車を待つホームが外国人で一杯になっていた。成田に向かうであろう彼らは大きなバッグをかかえ、立ち話をしたり、座り込んでいる人もいた。きっと成田エクスプレスを待っていたのだろう。中にはタトゥーだらけのイカツイ風貌のやつも何人かいて、ホームは変な雰囲気に包まれていた。僕は彼らの存在が気になってずっと見ていた。もう少しで電車が届くというところで、60歳ぐらいのおばさんと2mはあるだろう黒人男性が同時に列にならんだ。非常に微妙なタイミングで、どっちが先かがわからず、2人は一瞬互いの動きをけん制しあったんだけど、すぐに黒人男性が「ドウゾ」と手を差し出した。それを受けたおばさんは逆に「いえいえどうぞ」と同じように場所を手で指した。譲り合いはしばらく続いたが、ついにおばさんが折れ、先に並ぶことになった。その時2人とも自然に笑い、おばさんの笑顔と黒人男性の笑顔が異様な雰囲気のホームで咲いた。それから2人は一言二言交わし、電車に乗りこんだ。まあ、日常によくある光景の一つだろうけど、僕はなんだか良いシーンを見れた気がしてなんだかいい気分になった。
戦争だの平和だのとデカい話をしても、僕らは生きる社会って人と人の繋がりから出来ていて、何もかものがこの様な人間関係の延長で成り立っているんだよね。そしてそれは国、世界という単位でもきっと同じ事なのだと思う。小さな気遣い、小さな優しさ、礼儀。大きい話をする前に、大きいことを考えるまえに、そこから始めるべきかな。あのおばさんと黒人男性を見ながらそう思った。
戦争だの平和だのとデカい話をしても、僕らは生きる社会って人と人の繋がりから出来ていて、何もかものがこの様な人間関係の延長で成り立っているんだよね。そしてそれは国、世界という単位でもきっと同じ事なのだと思う。小さな気遣い、小さな優しさ、礼儀。大きい話をする前に、大きいことを考えるまえに、そこから始めるべきかな。あのおばさんと黒人男性を見ながらそう思った。