匂い

 世の中には香水をつける男性が多いと思う。僕も人生で何度か香水をつけようと思ったことがあって、購入したことがある。多分3回ははあるはずだ。しかし、今は付けていない。なぜなら、その3回とも、途中でやめてしまったからである。一大決心をして、「やめよう!」と思ったわけでもなく、ただ単に「つける事を忘れてしまう」のである。毎日毎日見事に忘れるのだから、最後にはやめてしまうのである。生活の中で習慣化できないんだよね。付けようと思っていたのは多分思春期真っ盛りの頃で、その時は流行みたいなこともあったんだけど、今思い出すととちょっと恥ずかしかったりする。とはいえ、爽やかに香水を付けている男を見るとちょっとばかし羨ましく思う事もある。

 付けるのは上手く行かなかったけど、嗅ぐのは好きである(笑)。色んなブランドの色んな香りがある中でいつも不思議に思うのは、限りなく本能に訴えかけてくる匂いがあるんじゃないか、ってことである。つまり、
「別にすごくいい匂いってわけでもないけど、凄く気になってしまう」
匂いってのがあるのだ。変な話だけど、その匂いを嗅ぐとお腹が減ったりするんだよね、不思議なことに。それは「お洒落」や「マナー」とは関係のない、もっと深い、本能みたいな所に訴えかけてくるものだから、もはや脳みその判断ではなく、感覚そのものに対する影響なんだよね。という事は、
「匂いってすごく危険なものなんじゃないか?」
って思い始めている。媚薬のような、香りだけで人を操ることが可能なんじゃないか?という事である。まあ、自然界ではフェロモンというのは異性にアピールするためのものだしね。香水は人間社会での人工的なフェロモンってことかな。
 
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