今日という日に

 サッカーを見ていると時たま不思議な気分になることがある。大きなクラブ同士の試合となると、ピッチに色んな人種の色んな世代の男達が一つのボールを必死で追いかけている。ゴールでも決まれば我を忘れたかのように倒れ抱き合い、喜んだりする。黒人もいれば白人もいて、南米の人間もアジア人もいる。彼らが抱き合う姿というのは不思議で、それを見ていると
「平和って実現できるんじゃないか」
という気がしてくるのである。その試合は世界中で見られており、そしてやっぱり色んな世代の色んな人種が見ているのである。サッカーを見ていると
「人は人種や世代や何もかもを超えて、一つのことを好きになれるんだ」
という、当たり前だけどなかなか気付かない真実に気が付く。これはきっと特別なことなんだけど、こういう特別なことってそこら辺に転がっているんだよね。

 今日、クリスマス・イブは世界中の人々が「平和」について考える日である。この地球上で完璧な平和が未だかつて存在したかどうかは分からないけど、その希望と可能性は常にあると信じている。
・一緒に走ってくれる仲間のことを思うとき
・がむしゃらに頑張っている後輩たちを思うとき
・何かと気にかけてくれて、僕らのことを見てくれている人を思うとき
・指導してくれる人のことを思うとき
・家族を思うとき
・久しく会っていない誰かを思うとき
・生まれ来る子供の事を想うとき
・強がっているけど実は弱い人を思うとき
・仲間の家族を思うとき
・将来に不安を抱いている人のことを思うとき
・自分以外の誰かの明日を想うとき
そういう時、僕らの心の中に平和が生まれる。それはちっぽけな何かだけど、世の中はそのちっぽけな何かの繋がりで出来ているんだよね。それを繋げればどんな難しいことでも不可能ではないはず。上に書いた「ゴールを決めた時の様に」毎日毎日抱き合いたいとは想わないけど、心の中ではいつも抱きついています。

僕の愛する人たちと、そうでもない人たちのために平和であるように。
日々 | comments (330) | trackbacks (0)
calendar
<< December 2009 >>
SunMonTueWedThuFriSat
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
selected entries
categories
archives
recent comments
profile
others