目の置き所

 最近見ている海外TVドラマで「ドクター・ハウス」というのがある。天才的なんだけど人が嫌いで、それよりも患者の事をもっと嫌う医師の日々を描いたドラマである。ハウスとそのチームが他の医師が解明出来ない難病の原因を苦労しながらも突き止めていくんだけど、ハウスは
「患者の言うことは信用できない。だいたい嘘をつく」
と言って話を聞こうとしない。しかも
「結果さえだせば何をしてもいい」
と思っていて、患者やスタッフに対して差別的な発言をしたり、患者を騙して危険な治療の同意書にサインさせたり、患者の薬を盗んだりする。
 こいう医療ドラマってお涙頂戴のヒューマニズムを語ったり、感動的な話を作ったり、誰がが犠牲になって誰かを助けたりするイイ話が多いんだけど、ハウスは患者を助けることよりもその病気に興味があるものだから、そういう流れにならないのが面白い。まあ本当はもっと深くて、見ているとハウスが患者の死を何よりも嫌っていたり、実はあえて嫌われ役を買っていることがわかるんだけど、こんな紹介はどこにでも書いてある。僕が毎回チェックしているのは
「ハウスが毎回、なんのスニーカーを履いているのか」
である。

 ハウスは足の筋肉を失っているという設定になっていて、歩くのに杖を使っている。足を引きずりながら歩くため、毎回毎回履いている靴が画面に映るんだよね。で、僕は毎回毎回その靴をチェックしているんだけど、色んな種類のスニーカーを履いているのである。足が悪いからか、NIKEのSHOCKSを愛用しているみたいだけど、他にもCONVERSEのALLSTARを履いたり、NIKE cortezを履いていた。ここまではありそうだけど、オニツカタイガーを履いていた回もあったので、もはやスニーカーマニアという事になる。
「俺はスニーカーが好きなんだ!」
という台詞があったと思うんだけど、それにしても持ちすぎなぐらいに持っている。
 というわけで、ストーリーとはちがう違う所にも注意しながら見ているんだけど、 良く見ていたらあることに気付いた。場面転換で、スニーカーのアップから始まり、カメラが徐々に上がりハウスの全体が写る、というショットが2話に1回ぐらいの確立で入るのだ。これはもは製作サイドにスニーカーマニアがいるに違いない。色んな意味で楽しいドラマである。
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