our last days

　最近、スーパーや色んな店舗で
「ビニール袋はご利用されますか？」
ときかれることが多い。例の「地球に優しい的な」キャンペーンの一環だろう。きかれるのは別にいいし、なんだったら有料にしもらってもいいんだけど、
「普通もらわないよね〜」
的な雰囲気できかれるのが非常に嫌である。本当にいらない時は
「そのままで大丈夫です」
と自分から言うようにしているんだけど、微妙な時が困る。

　今日、薬局でのことなんだけど、頭痛薬と栄養ドリンクを二つレジに持っていって、お会計をしたときにやっぱり「ビニール袋はご利用されますか」ときかれてしまった。そこで僕は一瞬考えた。
「本当はもらいたけど、ポケットに入らないことも無いよね。入らないことはないけど、かなり不恰好だし、落とすかも知れない。というか、これだけの商品をポケットに入れていたら万引き以外の何者でもないよね。このまま歩いていたらいつもエスカレーターのそばにいる警備員に何かを言われるかも知れない。いや待て、レシートがあればいいのか。やっぱもらおうかな。いや、もらわずにドリンクを今すぐ一本飲んじゃえば荷物にはならない･･･」
　と、限りなくYESに近い思考回路で、「そのままで大丈夫です・・・」なんて言ってしまったのである。というわけで、全てをポケットに入れて車まで歩いたんだけど、店の商品をポケットに入れているという状態の気持ちの悪さがずっとあって、自然に早歩きになってしまった。その方が怪しいのに。
　レジ袋の削減が環境を守る事になるかどうかは微妙で、色んな説考え方があるらしい。関係ないとか、利権問題だとか、色々とあるようだ。本気で環境のことを考えている企業もあるだろうし、イメージを良くするためのただのポーズとしての企業もあるだろう。僕はどっちでもいいけど、結局は意識の問題じゃないかと思う。地球とか環境とか大きいものではなく、自分の生活のなかで不必要なものはいらない、という意識。地球に優しくあろうとは思わないけど、必要・不必要のラインは守りたいなと思う。