2007/6/10 日 | 2007.06
メッシvsマラドーナ
メッシーが手でゴールを入れて、少し前に決めた5人抜きとあわせていよいよマラドーナ2世を襲名しそうだ。ここまで来ると運命のめぐり合わせを感じてしまって、本当に何かつながりがあるんじゃないか?という感じがするけど、残念ながらメッシがマラドーナに並ぶことは絶対にない。
マラドーナの5人抜きは手でゴールを決めたその直後に決めている。そして何よりもあのゴールが伝説になったのはワールドカップという大舞台で、相手がイングランドだったことだ。この事実はリーグ戦で両方を再現したメッシとは距離が開き過ぎである。現代のサッカーがいくらマラドーナ時代とは違っていて現在のほうが難しかろうが、相手次第ではその価値はまったく違う。こればかりはその時、その場所、その相手にという、条件がそろう事すらも難しい。
が、メッシとマラドーナでは絶対的にちがう所がある。それはナショナリティであって、どっちも列記としたアルゼンチン国民ではあるものの、スラム街から這い上がったマラドーナとちがって、メッシはバルセロナ育ちなんだよね。マラドーナは一国の負の部分までを背負って、サッカー以外の部分でアイコンになった。その存在はサッカー選手をも超える、本人の意志とは別かもしれないけど。幼いころからスペイン育ちであるメッシには、そこまでの存在感はない。もちろんコレはマラドーナと比較してのことであるけど。
ま、どのサッカー選手にも二世は出現しない。ジダンはやっぱりプラティニの代わりではなかったように、カズにも、中田にも2代目は出現しない。だからこそ彼らの存在はいつまでも輝き、記憶にも残るんだよね。
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