< 2007年6月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >

カミカゼ

 昨日の代表の試合は帰宅しながら車のラジオで最後の部分だけ聴けた。面白かったのが試合後のオシムのインタビューで、「カミカゼ」という言葉を連発しているのに、通訳の人はこの言葉を一度たりとも言わなかった事。日本語を喋るイメージが全くないオシムなので、非常に気になっていたので家に帰ってからニュースでチェックしてみた。テレビでも案の定、カミカゼという言葉がはっきりと聞き取れるのにテロップでは表示せず、「リスクの高い〜」等とお茶を濁していた。
 通訳を挟むインタビューで、そして特にリアルタイムのものでは、実際に発言される言葉と違う訳がされる事は多くある。これは仕方のないことであって、リアルタイムでニュアンスまでを考え適した日本語訳を探すのは至難の技である。そうでなくても何を言っているのかがわからないオシムの言葉はなおさらであろう。ただ、今回の場合はちょっとちがう。
 オシムは質問をいつもはぐらかして、「自分で考えろ」的な答え方をするけど、今回ははっきりと答えているんだよね。これはめずらしい。
「立ち上がり、選手たちには『神風システム』といったんですが、危険なやり方で始めました。今日のスタメンはリスクの大きい構成だったということです。それは、特にコロンビアがアグレッシブに来た時間帯で非常に大きな問題を持っていました。コロンビアのアグレッシブなやり方に、日本の選手の何人かは不意をつかれている場面がありました。試合の前半、こちらにチャンスがなかったわけではないですが、あちらのチャンスはこちらが差し上げたボールから生まれたものでした」

「そこで修正をして、後半は明らかにいい内容でした。ボクシングの採点で言えば、合計の点数では日本が判定勝ちといってもおかしくない内容だったかもしれません。」

「例えば、勝点1の争いのような場合は、今日のようなゲームであれば前半10分の段階で誰か選手を交代していたと思います。しかし、今日のような性格の試合では、なるべく長い時間チャンスを与えてプレーをみようという意図もありましたので、結果として選手個人のプレーにつながりました。」

「選手個々人もそうですが、組織としての試合の進め方、プレーの切り方、休憩の取り方、試合よりも前にしなくてはならないフィジカルの準備の仕方など、それぞれについて細かい部分ですが、選手はもっとサッカーというゲームに執着して欲しいということがありました。皆さんはうまい選手がお好きなんでしょうけれど、うまい選手であっても、もし走らなければよいとはいえないと。その選手が走らない分の借金を監督が払わなくてはならないということです」

「神風システムが機能していれば変える必要はないわけです。問題はリスクが大きいかではなくて、システムが機能していたかどうかです」

「そのシステムが機能していないのは、選手個々人がダメだったというわけではありません。原因はもっと単純なところにあります。それは戦術うんぬんの前に、全員がフィジカルコンディションの準備ができていたわけではないということです」


これを読んだ印象でいうと、
「お前らが海外組海外組とうるさいから一応使ってみたけど、やっぱダメじゃん。真剣勝負だったら10分で誰か替えていたよ。後半になって選手替えたら上手く行ったじゃん。別に選手が下手なんじゃなくて、身体が出来ていないだけだけどね。こんなんでアイツだめ、とか叩いちゃだめだよ。これでわかったでしょ?皆さんが好きな選手だけ並べても勝てないよ〜」

て事に聞こえるんだよね。カミカゼというのは大きな皮肉で、代表のやり方に口を出すマスコミ、代理店、スポンサーへの意志表示なだよね。これを面と向かって報道しないでどうする!

posted by @6 : 15:14

Comments

Comment Form

yesno
< 田舎っぺ | top |