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背負っているものがちがうのだよ、背負っているものが

 昨日の深夜にAFCの決勝戦、サウジ−イラク戦を放送していた。結果は1-0でイラクの勝利である事は知っていたのだけど、面白くてついつい見てしまった。決してレベルが高い訳でもなく、スペタクルなプレイが連発されていた訳でもないけど、選手一人一人が気合い入りすぎていて一触即発な雰囲気の中、サッカーはやっぱり格闘技だったことをあらためて感じた。1対1では絶対に負けない!というその根性に、日本代表に感じた物足りなさが何だったのかを分かった気がした。
 特にイラクは現在も厳しい状況に置かれている。選手たちは国家としてのプライドすらをも背負ってプレイしている気がした。国内は現在も内戦状態で、一日に10数人のイラク人が亡くなっている。外国の武力が未だに駐屯、国としてのアイデンティティは宙に浮いている。
 そういったご時世にサッカーなんて・・・。サッカーしないで他の事するべきじゃないか?と思う人もいると思うけど、国が逆境に立たされたこういう時こそ国際舞台での活躍が一番の明るいニュースになるんだよね。「国民の志気が上がる」というとなんだか物騒だけど、ナショナリズムが燃える事は悪い事ではないハズ。

 アジアカップで勝つことは難しい。気候、審判、反日感情。ましてイラクの様な、死にも狂いまでに気合いが入ったチーム。簡単には勝てない。これらは技術や戦術とは全く関係ないのに、同等な価値をもっている。それがサッカーの面白いところであって、スポーツという枠をはみ出す所以でもあるのだろう。

posted by @6 : 17:06

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