2007/7/11 水 | 2007.07
ハンニバル・レクター
送ればせながら「ハンニバル・ライジング」を見る。そこそこ面白く、ハンニバルの生い立ちを説明する上ではいい映画であった。
ハンニバルはおそらく映画史で最も魅力的な悪役である。長らくその王座はダース・ベイダーに独占されていたけど、ドクター・ハンニバルの知性や振る舞い、深い知識に魅力を感じさずにはいられない。そもそも原作者のトマス・ハリスがドクター・ハンニバルに一番力が入っているのはあきらかで、細かすぎる描写には誰もが自分の中でのハンニバルを構築できるようになっている。ハンニバルは異常な精神の持ち主なのだが、彼は自分が異常であるということを理解している。自分がおかしい事を理解している人ほどタチが悪い人もいないけどね・・・。人の肉を食べることにこれ以上ない喜びを感じる所が一番の異常ポイントなのだが、なんせあらゆる面で普通の人より優れているので悪いことをしていないように思えるんだよね。人とはちがう次元で物事を考え判断し選択していることを思うと、僕らのは絶対理解の出来ない価値観なんだろう。
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