2007/7/13 金 | 2007.07
U-20に感動してしまった件
なんとも残念な結果に終わってしまったU-20W杯。試合の内容でチェコを圧倒していた時間が長かっただけに、PK戦での決着は残念としかいいようがない。
谷間の世代である彼らに対する注目は高いものではなかったけど、試合を追うごとにその注目度は高まっていった。そりゃ、スコットランドとコスタリカに競り勝って、ナイジェリアに引き分けるなんて簡単にできる事ではありません。A代表だったら・・・、と思うと実はこの世代はすごい事をしたんじゃないか?という気さえしてきます。ショートパスをポンポンつなげながらチャンスと見たらドリブル勝負というスタイルも「魅力的で面白いサッカー」であって、事実ここ何年かの中で代表としては一番面白いサッカーだったんじゃないか?もしかしたらこれが日本サッカーがずっと追いかけてきた「日本のスタイル」なのでは?と思いたい。
開催地のカナダでは日本を応援する地元の人が多くなっていったらしい。スターが一人もいないこのチームにたくさんのファンが付くなんて、これ以上嬉しい事はありません。彼らのサッカーと、底抜けに明るい雰囲気が多くに人の心を掴んだのだろう。国際大会でこれ以上に素敵な出来事はありません。応援したくなるチームなんて簡単に生まれないし、作ろうと思って作れるものでもない。まして自国民ではない誰かが応援してくれるなんて、泣いちゃいそうになるぐらいに素敵な事です。
でもまあ、終わってしまった事はもう仕方ありません。恐らく彼らは
「負けてねえ」
と思って帰ってくる事でしょう。僕らは
「スコットランドの早さに勝てるのか?」
「コスタリカの個人技に勝てるのか?」
「ナイジェリアの身体能力に勝てるのか?」
「チェコの高さに勝てるのか?」
と不安に思っていたのだが、彼らはその全部に負けることなく、時には勝ち、最後のチェコ戦ではヘディングで点を獲っているぐらいだから、負けてはいません。若さと勢いだけで勝ったとしても、それでいい。全然いい。日本サッカーに新しい世代がもたらす新しい波がやってきたと信じたい!よくやった!A代表もがんばれ!
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