2007/8/29 水 | 2007.08
スポーツをやる意義
セヴィージャのプエルタ選手の死が大きく報道されている。原因は未だ不明だけど、練習中に何度か意識を失った事もあったようで、過密日程は無関係ではないとされている。人徳のある人だったようで、母国スペインでの衝撃は大きなものらしい。
少し前にカメルーンのフォエ選手が無くなった時も過密日程の話題になり、誰もが
「サッカーより大事なものがあるよね」
と認識したハズなのに、試合日程が楽になることはなく、サッカー界は相変わらず目まぐるしい動きをしている。転がりだした石はもう止まらない、じゃないけど一人の選手が死ぬぐらいではその方向性が変わる事はない事は誰もが薄々と感じている。なぜなら誰もが毎週スタープレイヤーを見たいし、スタープレイヤーを抱えるチームは勝ちたいし、そのチームを抱える経営者は金を儲けたい。何年も先までスケジュールが埋まっているわけで、ここで1試合が延期になってしまってはそのしわ寄せがドンドン先にたまっていく。
問題は選手がどう思っているか、である。休みたいとは思っていても競争が激しいプロスポーツの世界。自分が休んでいる間に若い選手が台頭するかも知れない、自分の評価が下がるかも知れない。無理に出場をする理由はいくらでもあるんだよね。ただでさえ選手寿命が短いサッカー選手にとってプレイできる時間は限られていて、その中で稼がないといけない。ちょっと調子が悪くても
「行けるか?」
と聞かれた選手が
「いや、ちょっと・・・・」
と答えられるハズがない。そんな選手が大成するハズがない。
こういったニュースが流れる度に僕は良くない事だとは思うけど、もう片方では仕方のない事だとも思う。誰もが命がけでやっているんだから、最悪の結果がでても不思議ではない。サッカーで死ぬなんてナンセンスな気がするけど、生活の全てがかかっているプロ選手である。存在意義がサッカーであってサッカーしか出来ない選手もいるわけで、決して大げさな話でないんだよね〜。
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