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 目は信用できない

 浜野からの帰り、スピードをあげて道を走っていたら、少し先に怪しげな白っぽい物体が道の真ん中に見えた。その大きさから僕はとっさに「人がうずくまっている」と認識した。物体とは距離があり、暗い上にスピードを出していたので確かでは無かったが、その大きさやフォルムからどうも人の様に見えた。物体は三角形の形をしており、その色と形から
「白っぽい服を着て道路にうずくまる人」
真夜中の道路、
そのど真ん中に、
白っぽい服、
しかもうずくまっている人
どう考えてもホラーである。

 昔、大山倍達の本を読んだときに書いてあったことで、こういうのがあった。空手の修行として山籠もりをするんだけど、どうも寂しくなってついつい山を降りたくなる。そういう時に大山さんは片眉を剃り落とすのだそうだ。そうやって覚悟を決めてまた修行に打ち込むのだが、やっぱり寂しい。そういう時に石や木の形が人の顔に見えるのだそうだ。自分が見たいものに見えてくるのだ。もちろんそこに誰かがいたり、顔があったりするわけではなく、
「そういう風に見えてしまう」
という事らしい。どうも人間というのはそういう風に出来ていて、今見ているものを
「自分が今まで見てきたものの中から検索して、その中から一番近いものに合わせて認識する」
というシステムになっているのだ。丸い何かが等間隔で三角形に並んでいたら、どうも人の顔に見えてくる。良く「壁のシミが人の顔に見える」というのはまさにこの事かな。多分これを上手く使っているのがディズニーだよね。

 で、僕が道で見たものは人ではなく、自動販売機の横に置いてあるゴミ箱のフタだった。今日の強風で飛ばされたのだろう。近くを通る時にどう考えても人には見えないな、と思ったけど
「夜中の道路のど真ん中に誰かがうずくまっている」
と考えつく僕の方が、そういう風に見える僕の方が怖いな、と。すみません。

posted by @6 : 00:14

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