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7年目の9.11と想像力

 7年前に起こった同時多発テロから数日後、悲惨なニュースが続くなか、、日本も標的になるのではないかという推測が流れた。そのターゲットは成田空港とも東京ディズニーランドとも報道され、得体の知れない不安が社会を包んでいた。日本人の誰もが成田空港やディズニーランドに爆発が起こり、黒煙を上げながら崩れていく建物を頭の中でイメージしたであろう。しかし、誰一人としてリアルに想像できなかったに違いない。それだけに(僕らの中では)突然の出来事であり、想像を超えた、僕らが考える範疇を超えた出来事だったからである。そんな僕も崩れたシンデレラ城の下敷きになり、手だけがピクピクと動いているミッキーを想像し、クスクスと笑っている自分を自覚して落胆したものである。瓦礫の山の下から汚れた白い大きな手が震えている図は不謹慎ながらすごく面白かったのだ。もちろん、僕も不安を肌で感じながらも心の中では
「どうせ遠い異国の出来事。とりあえず今の所は他人事」
と思っていたに違いない。
 それから少しして戦争が始まった。面白い事にこの戦争は全世界に生中継され(熱〜い所以外)、誰もが自分が戦いに参加しているかに様に感じることが出来た。もちろん、それも実際の戦争と全くちがうものだろうけど、なぜ中継をすることが必要だったのかが未だにわからないでいる。戦果をアピールするとか、アメリカの強さを誇示するためにとか、理由は色々あるだろう。

 9.11以降に僕らの「リアル」が変わったのだと思う。ビルに突っ込む飛行機、崩れ行く超高層ビル、逃げ惑う人間たち、そして窓からまるで人形の様に落ちていく人影。全てが僕らの想像力を軽く超えていて、ある意味ではとても非リアルだった。それらの出来事は僕らが知っているどんな現実よりもずっとずっと「リアル」だったのに、本当に起きている現実だったのに、である。そしてそれに拍車をかけたのが中継された戦争の映像だった。砂埃を上げながら疾走するハマーの映像はゲームの映像と待ちがえるほどだったし、今僕がプレイしている「メタル・ギア」だってそのレベルまで行っている。もう想像力が上なのか、現実の映像が上なのか、どこまでが「リアル」なのかがハッキリしないのだ。
 
 思えば飛行機がビルに突っ込むあの映像は1000人以上の人たちが死ぬ映像なのである。死ぬ瞬間や流血がないのでそうとは気づかないけど、あの刹那に1000人以上の人が同時に死んでいるのだ。それが繰り返し報道される度に重みを無くしていき、ある時
「すごい映像だ。CG?いや、CGじゃこんなの出来ないよね」
なんて思っていた自分がいて、本当に怖くなった。
 
 おそらく現実は簡単に僕らの想像力を超えちゃうんだよね。そのリアリティを認識できるかどうか、受けとめられるかどうかに個人差があるだうろけど。
 ブッシュの任期が後4ヶ月と迫る中、次の大きなテロが行われるのではないかと言われている。テロリストとしてはブッシュが大統領である間に起こすのに意味があるわけだから、年末に向かうこの先が怖い。願わくは僕らの想像力の及ばない様な事が起こらないように。そう願う。想像できちゃうものでも嫌だけどね。
 

posted by @6 : 12:45

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