2008/10/1 水 | 2008.10
王と清原
野球好きな人に言わせると、「王を超える打者はおそらく清原しかいなかったはずである」という事が多い。その可能性は消えた今、改めて王さんのすごさが分かる。それにしても王さんと清原が同時に引退するなんて、二つの時代が同時に終わる様な感覚である。
桑田の時もそうだったが、僕の世代は清原の一番いい時を見てきた世代である。しかし、いまいち印象に残っていない。桑田はそんなことがないのに、である。僕の個人的な興味ももちろんあるけど、一番大きな原因はおそらく「テレビ中継が多い・少ない」だけの話であろう。テレビ中継の多い巨人とほとんどなかったパ・リーグ西武。この差だけだろう。清原が巨人に移籍した時にはすでにピークを過ぎた後で、三振や凡退が多くなり、その姿がテレビで流れるようになった。テレビの影響は大きなものだから、清原のイメージがいっき変わったといえるかも知れない。うーん、清原の一番いい時はやっぱり西武にいた頃だよね。当時のライオンズはめちゃくちゃに強い上、なんとも面白い・カッコいい野球をするチームだった。辻、平野、秋山、清原、デストラーデ、石毛、安部、伊藤、田辺。ピッチャーは渡辺久、郭、工藤、潮崎。今思えば最強のスタメンである。その中心にいたのが清原だった。今でこそ「ストレート投げろや」と平気で言うキャラになっているけど、変化球を打つのがうまいバッターだったんだよね。清原があのまま西武に残っていたらどうなっていたのだろうか。巨人に来てからは松井やペタジーニとの競争、怪我との戦いがずっと続いていて、苦しんでいるイメージばかりが浮かぶ。ま、残ったら残ったらで色々とあったんだろうけど、そういう事を想像させることが清原が魅力的であるという事なんだろね。
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