2008/10/28 火 | 2008.10
カズの最年長ゴール更新
それにしてもカズがフットボールを止めないのはなぜだろうか。30を過ぎたら引退の2文字がチラつく世界の中で、41歳のオッサンが未だに活躍する事はあきらかにおかしいことである。いくら徹底した自己管理と鍛錬で体を鍛えあげ、そして鍛え上げた体を維持・ケアしても、人間には精神というものがある。カズのすごさは41歳にして未だ現役でプレイできる体よりも、おそらくその精神力が常人離れしているということでしょう。そもそも辞める理由なんていくらでもあります。本人の才能や身体能力ではどうにでもならない問題もあるし、避けられない怪我との戦い、チームの中での自分の立ち居地、人間関係、戦術、考え方。プロの世界では「上手いから」とか「客が呼べるから」だけでやっていける甘い場所ではないのだ。
カズ程の存在ともなれば引退後の生活は思い通りに出来るはずである。解説者、指導者、協会入り、芸能界。なんでも彼がやりたいように出来る存在です。そして今戦っている舞台がJ2であることと、所属しているチームが決して経済的に恵まれているチームでない横浜FCであることを思うと、引退したほうが逆に儲かるんじゃないか?とも思われます。それでも現役にこだわり、そしてそれでもボールを追いかける、それでも
「明日もフットボールをしたい」
と思うその貪欲さ。カズが求めるのは常に
「サッカー」
だけなのだ。
そんなカズがJ2第41節のVS愛媛戦で1年ぶりにゴールを決めた。それもコケながらも寝たままの体制でボールを蹴り、それがコロコロとゴールに入るという、それはそれは泥臭いゴールだった。そのゴールはJリーグ最年長記録を更新し、しかもたった一人の16年連続ゴールという、この先塗り替えられることがないんじゃないか?という記録を作った。そんなゴールなのに、大喜びしながら走り回る41のおっさん。格好良すぎである。僕ももちろんフットサルのボールを愛しているけど、カズより愛しているか?と聞かれるとどうも自信がなくなる・・。
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