2008/2/8 金 | 2008.02
鉄腕アトム
今でこそジャパニメーションなんて呼ばれ、世界のあちこちで人気を博している日本のアニメですが、
一応そう言うことになっている)の最初の第一歩は「鉄腕アトム」であった。ご存じ手塚治虫の傑作である。当時の手塚治虫は多忙を極め、1週間に何時間も寝れないぐらいであった。そこに週1で30分のアニメを作る事は明らかに無謀な事で、手塚先生の心配をする周りのスタッフは
「先延ばしにしましょうよ」
「アニメ作成は無理ではないでしょうか」
と助言したが、手塚先生は首を縦には振らず
「ここで僕があきらめたら日本のアニメーションはここで止まってしまう」
と言ったのだそうだ。この台詞は「未来のために」という、手塚先生が一貫して書き続けたテーマとなっている。
「アトム」は未来に希望を描いた数好きないアニメだと思う。いろんな事件が起こり、アトムは自我に悩んだりするけど、
「科学は人間を幸せにしてくれる」
「人類の未来は明るい」
という世界を子供に向けて描いた前向きなアニメである。世相やニュースではこういった前向きなメッセージを見ることは少なく、逆に暗くなる事が多い世の中ではあるけど、だからこそ未来を明るく描いた「アトム」は改めてすごいなあと思う。
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