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J4K

 ついにスニーカーのドキュメンタリー映画「JUST FOR KICKS」を見る。なかなか良く出来ていて、スニーカーがなぜ運動靴からファッションアイテムに変わったのかや、一大産業になるまでの成長を分かりやすく描いていて非常に面白かった。スニーカーの魅力にやられた有名人をも紹介していて、

どんなスニーカーでも一度しか履かない DJ CLARK KENT
スニーカーのためにフェラーリを改造した MISSY ELLIOT
ちゃんと話をしているのを初めてみたドラムンベースの帝王 GOLDIE

等々。金を持っている人のハマリ具合には相容れない何かを感じるが、それを予想していたのか監督は一般の人にもスポットライトを当てている。彼らは一般の人ながら、レアなスニーカーを探して国内を回ったり、ヨーロッパにも出かけている。レアなスニーカーをクローゼットから取り出しながら雄弁に、自慢げに語る様は気持ちよさそうでかなり羨ましい感じ。しかしそこには現実が待っている。結婚を前提としてつき合っている彼女に
「いつコレクションは終わるの?」
「何足集めれば気が済むの?」
「本当は止めるつもりはないんでしょ?」
なんて言われているいい年をした白人男性がたじろぐ姿は滑稽を通り越して、こっちまで悪い事をしているのではないか、という気持ちになってしまう。その会話の先は
「私とスニーカー、どっちが大事なの?」
となるのは決まっているが、映画ではそんな野暮なシーンは映さない。
 現在ではスニーカーの世界は一つの巨大なマーケットになっていて、僕らが「欲しい」と思う気持ちすらも情報操作やマーケティングの上で生まれ、消費へと導かれていく。「限定」という言葉だって、昔は「数が少ない、もしくは残っていないから限定」だったのに、現在では「限定として作られる」になっている。ま、僕が何を言っても説得力ゼロだけど。

posted by @6 : 19:36

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