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ヒライケン

 普段から有線がかかった所で仕事をしていると、音楽が流れている事が当たり前になる。それが日常になってしまい、ある時点から逆になりだし、ついに邪魔になり、それを通り過ぎると無視出来るようになる。
 僕が契約しているチャンネルは2時間で一回りするというチャンネルで、2時間をかけて人気のある曲を流すわけだ。つまり、2時間ごとに同じ曲が流れるのである。普段は全く気にしていないのでどうでもいいのだが、2時間毎に全く同じタイミングで我に帰り、有線を聞いてしまう事がある。そして今、その瞬間にいつもかかっているのがヒライケンの「キャンバス」という曲である。ヒライケン独特の味のある(粘着的な)歌い方のせいか、この曲がかかる時についつい気になってしまうのだ。
 そしてこの曲を何度も何度も聞いている内にちょっと好きなフレーズが出てきた。
「恋も夢も終電車もごちゃ混ぜ追いかけた」
という歌詞があるのだ。この
「何だか良くわからないけど、とりあえず何でも良いからダッシュで追いかけた」
という感じが青春っぽくてとても気に入っている。若い頃はきっと追いかけるべきものがたくさんあって、どっちから先に追えば良いのか、一つを追うともう一つが逃げていく見たいな、そんな形も名前もない焦りに満ちたごちゃ混ぜな日々だったからかな。
 思えば今では追いかけるどころか、
仕事に追われ、請求書に追われ、税金に追われ、〆切に追われ、保険に追われ、評価に追われ、面子に追われ、責任に追われる。今追いかけているのはフットサルボールぐらいで、恐らく青春時代のあのごちゃ混ぜ感が欲しくて追いかけているのかな、なんて思う。

posted by @6 : 13:16

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