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白髪

 ガキの頃に読んだ短編で、白髪をテーマにしたホラー小説があった。ナルシストな主人公の男が鏡を見ながら白髪を一本発見し、それを抜こうとする。最初は手で抜こうとするが、上手くつかめずに失敗ばかり。次にピンセットで抜こうとするが、上手くつかめない。今度はハサミで切ろうとするが、他の毛ばかり切れて肝心の白髪は切れない。この時点で自慢の髪型はいびつな形になり、白髪の周りだけ髪が薄い状態になる。イライラした男はナイフを取り出し、一気に髪の束を切ろうとするが頭皮を傷つけてしまって、血だらけになってしまう。男の怒りは頂点に達し、こうなったらスキンヘッドだと思い全頭髪を剃るが、不思議と白髪だけが剃れない。男はついに精神的におかしくなり、拳銃を取り出して白髪の頂点を持ち、引っぱりながら白髪を撃ち切ろうとする。1度目は外すものの、2発目には拳銃で頭を撃ってしまい死んでしまうというものだった。
 僕は中学生の頃からすでに白髪がたくさなんあったんだけど、自分ではそれが凄くいやだった。さすがに上の男の様には成らなかったけど、鏡の前に立って、手鏡で後頭部の白髪を抜いたりもした。この作業には中毒性があって、どうしても止められてない。大した問題でもないので気にしなければいいんだけど、当時の僕には一本の白髪すら認める事ができなかった。 今では全く気にならなくなった。そうなると今まで見えていた白髪が見えなくなったから不思議である。
 昨日、愚かにもフィジカル練習前に@3、@7とアリーナのジムに行った。(やめて置けばよかった)。日曜日の午後なのに、結構な人数がいてビックリした。折角の日曜にみんな何をしているんだ?と思ったけど、誰にでも白髪と同じ様な「許せない一線」があるんだろう。

posted by @6 : 16:50

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