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権力って奴は

 人間にはどうしても他人より良く、強く、高くありたいという、本能に近い願望がある。人類皆兄弟、世界平和を願いつつも、私生活では誰もが他人より少しでも優位な地位に立ちたいと思っている。それは容姿、金銭、社会的評価、幸福、才能、ありとあらゆる面でそうである。そして現実世界におけるその差も歴然としていて、生まれながらにして個人差はすでに存在している。優劣は絶対に存在しているが、必ずしも才能や力量とは比例しない。すなわち、能力・才能に恵まれた者が必ずしも権力を握るわけではない。

 仕事や人生での色々な場面で権力ある人と出会って来てわかった事で、
「権力(力)のある人ほど、その力を振りかざさない」
というのがある。
 学生の頃に清掃のアルバイトをしていた千葉にある某記念病院の院長は、僕に気さくに話しかける人であった。コーヒーまでおごってもらった事があった。おじいちゃんなんだけど「じゃ頑張ってね」と言って手を挙げながら去っていく姿を僕は素直に格好いいと思った。これまたアルバイトをした大阪の和食チェーン店の社長はサンダルで店に来る人であった。どこの爺さんだ?なんて思っていたら店長達がぺこぺこしているのを見てびっくりした覚えがある。共通するのはその謙虚さである。もちろん、社長・院長とアルバイトの差にはハッキリとした差があって、友と友の付き合いにはならないけど、人間的な豊かさが見て取れてとても気持ちが良かった。
 それとは逆に小さな権力を振りかざす人もいる。権力のある人物が謙虚な態度で人に接すればそれだけで好印象を与える事ができるのに、見方を変えればもったいない事をしている。その姿はとても滑稽で笑えるけど、良く考えたら非情に物悲しい。その権力が実は大したものではない時ほど悲しい。他人を上から見たり、力を誇示するのは快感があるんだろうね、きっと。
 権力というのは実はとても責任の重いもの。その力が大きければ大きいほど責任は増す。我がFloriano'にも色々と責任を負っているメンバーがいる。すなわち彼らに決定権があり、それはある意味では権力と呼ぶ事が出来る。残念ながら我がチームの場合は労務とプレッシャー、雑務があるだけで、権力と呼べるような甘い蜜はないけど・・。
 

posted by @6 : 16:12

Comments

職務経歴書 | 2012/4/10 20:24

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

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