2007/5/27 日 | 2007.05
海賊版作戦
昨日から今年一番の興行成績が約束された「パイレーツ・オブ・カリビアン3」が封切られた。日本人が一年に見る映画は1.8という数字があるので、多くの人はこの映画と今度やるハリポで今年見る映画が終わってしまう。
これほどの大作だったら普通は夏休みの第1から2週目に公開することが通例である。一番の来客数が見込まれる時期にぶつける、これは常套手段なんだけど、今回は世界公開よりも1日早かった。この映画だけでなく、世界同時公開は最近増えている。これはもちろん、海賊版対策である。タイムラグがあると各国に映画が回るよりも早く海賊版が流れ、海賊版を見た人の分だけ興行成績が下がる。
僕はこれはあまり意味がないと思っていた。なぜなら海賊版を見たいと思うほどのファンは絶対に映画館で見る、と思っていたからだ。映画館のスクリーンを、客の後頭部つきで丸ごとで録画してDVDに焼いたものをわざわざ買うなんてよっぽどの物好きでなければ買わないものだ。
情報が早くなかった昔ではタイムラグがいい感じに効いていた。情報は人から人へと口コミで広がり、まだ見ない映画を頭の中で想像しながら、公開を首を長くしながら待った。
「アメリカからすごいのがくるらしい・・・」
「見たこともない映像らしい・・・」
という話を聞くことも映画の楽しみの一つだったんだけどねえ。
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